小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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メンタルバランス 2|2007年11月30日

●感情と体のバランス 【感情の偏り】

心とは感情の働きに大きく影響する。
感情は揺れやすくとても敏感な機能である。

感情の波が大きければ、
体に対しても思ってもいないほど大きな
影響をもたらすのだ。

例えば、
・普通の状態で立っている相手を軽く押してみます。
(2人ペアで実験)
・感覚をお互いに感じてもらいます。
・次に感情の怒りを作って(イメージして)、できたら同じよう
にその人を押します。

するとどうでしょうか?
先ほどと全く違う感じを味わうことが
できる。

最初、何もしないときは安定感があるが、
感情を作ると安定感がなくなることが分かる。

これだけでも感情という機能は
体に大きな影響を与えることが実感できる。

実は、
この過多の感情は過剰な緊張状態を作り出すのだ。
その緊張状態は体の全体の働きに「制御」という形で現れてくる。

これだけ感情が体に影響するのだ。
前のコラムにも書いたが、
50:50の割合には大きく問題がある。

あえて割合を出すならば1:99である。

つまり全体の1%と考える。
だから、感情も機能の一部として捉えられる。

すると、
色々な関係性が明らかになり
見えなかったものが見えてきて、
感じなかったものが感じるようになってくる。

【感情は防衛本能】

感情とは思考に大きく関係している。
思考の混乱は感情の波として現れる。

思考とは記憶・経験や予測の総合力である。
だから、
この枠から外のものに対して防衛本能が働くのだ。

経験や予測を外された時、
人は笑い、泣き、悲しみ、そして怒る。
(それは個人によって様々である)

つまり、
感情はその人自身の問題であると言える。

ただ、何度も言うが
この感情が悪いと言っているのではない。

運動のパフォーマンスから見たとき、
感情の偏りが大きく影響していることを
知っていることが大切である。

人は、あえて意識しなくても間違いなく、
思考が働き、感情が働く。

それが適当な役割である。
それ以上、役割を増やさなくてもいい。
だからこそ、
逆に感情が豊かに(バランス良く)表現できるのだ。

メンタル強化とは、何かを特化させることではない。
全体のバランスをとることで総合力を発揮させること
である。

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