心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録
【勝負脳】
スポーツの祭典、オリンピックでは勝負脳という言葉が
注目されている。kab labo.風に解説してみよう。
人は「行為・行動」する前に、それを「決断」している。
そしてその前には、「思い」が生じている。
我々はこの一連の流れを
個々の物として理解する傾向がある。
身体は、もともと全体が一つのものであり、
バラバラに組み合わせて使うものではない。
つねに全体観という視点を忘れてはならない。
行為を変えることで、人格や性格も変わることもあるが、
変わらないことも多い。
何故だろうか?
それは、前述したプロセスを一つとして捉えていないからである。
思い → 決断 → 行為
この3つは一つの行為であり、一つのプロセスである。
だから思うことは、即行為となる。
思っても決断できなければ、行為までには及ばない。
一般的にはこれは、行為は行なわれなかったことになるが、
実際には思った時点でそれが行為なのである。
厳密に言えば、実際の行動がなくても身体には、
わずかな反応として表れているのだ。
つまり行為していることになる。
例えば、やりたくないことでもやらざる得ないことがある。
思いは抵抗しているが、行動・行為をしている。
これは、心と体との分離が始まっていることになる。
まるで、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるように。
だから身体的には、疲労度合いが大きくなる。
また、能力(運動)発揮にブレーキが掛かることになる。
100%の能力が70%や50%となるようなものである。
逆に、やりたいけど、行為できないことも同じストレスとなる。
もちろん、社会的動物である限り、必要な場合もあるが、
常にこの状態がある人は、いつかオーバーヒートしてしまう。
ただ、運動に関しては大きな弱点となる。
「思い」だけ変えて、決断できず、行為が伴わない。
「行為」だけ変えたが、思いが伴わない。
大事なのは、思いと行為を一致させることである。
まずは、自分の思いに注目して、行為・行動との
方向性に目を向けてみてはいかがだろうか。
kab labo.小関