小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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しゃがむ運動に潜む可能性|2009年1月17日

●しゃがむ運動に秘められた身体操法。

日本人の日常の運動で少なくなったのが、
しゃがむという運動である。

少し前までは、しゃがむ動作は必要だった。
なぜなら、トイレで用を足すのに和便器が
主流だったからだ。

日常にだから(スクワットとは全く別である)、
なるべく疲れることはしないものである。

楽な姿勢、良いポジション、力み具合。
そういったものを知らず知らずのうちに
調整していたように思う。

まず、立ち姿勢が偏っていたら
しゃがむことはできない。
洋式の場合は多少姿勢が悪くても
楽に座ることができる。

また、関節(腰、膝など)への無駄な力みが
あっても、しゃがむのに困難である。
用を足すためには、余分な力みはムダであるし、
そして、立つときも同じ理由で力みがあると、
大変な労力を伴う。

もちろん、洋式を非難するつもりはない、
ただ、和便器にもこんなメリットがあることを
お伝えしたいまでである。

しゃがむ動作に様々な要素が入っていたことに
目を向けてほしい。

言葉にすると難しそうだが、日常のことだから、
我々は知らず知らずのうちに
機能的な体の使い方をしていたのだ。

日本人の姿勢が悪くなった1つの理由が
コレかもしれない。

よく足腰が強くなるというような表現がされるが、
厳密には、それらの運用の仕方(体の使い方)が上手になるのだ。
(結果、強いという表現でもいいが、鍛えるのとは違う)

結果、しゃがむ運動が姿勢調整、腰痛防止や
体力の温存にとても役に立っていたのだ。

今は、家庭にも外出先にも和便器が少ないが、
ないことはないので、
少し気をつけてしゃがむ運動を試してみては
いかがだろうか。

                   kab labo.小関