小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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視点を変える|2009年2月26日

●運動の視点を変えてみる。

運動の視点を変えると、
運動の質を変えることができる。

では、どう変えれば質が変わるだろう。

人は実感したところに意識を置きやすい。

例えば、パンチを出すとき、
どこに一番実感を持つだろうか。
一般的には腕や肩辺りに実感を持つ人が
ほとんどではないだろうか。

ゴルフのスウィングのとき、
軸足に実感を持つ。

荷物を持つ時、腰に実感を持つ。

このように運動のポイントに
意識をおくことが当然のように思われる。

kab labo.では、このような状態を
「偏り」としている。
偏りとはバランスを崩す原因である。
実感を持つことは運動の不自由さを招くのだ

試しに片腕を出して
なるべく早く腕を振ってみる。

次に、その腕を強く握って
同じように腕を振ってみる。

次に肩に実感をもって
腕を振ってみる。

もう一度、無駄な力を抜いてから
腕を振ってみる。

違いが分かっただろうか。

自由度、力、速さ全てにおいて、
違いがあるはずである。

ひとつの運動において、
自分が実感として持っているものを
変えてみると新しい世界が広がる。

例えば、走ったり、歩いたりするとき、
蹴り足(後足)に実感を持つ人が多い。
これを、出す足(前足)に視点を持ってくる。
すると、気持ち悪いくらい楽に前に進むことが分かる。

陸上関係によくお伝えしているがとても驚かれる。

これだけでパフォーマンスが激変したことに
気付くだろう。

これは、前足に意識を置いたことが招いた結果ではなく、
「蹴り足から意識が離れた」ということが変化をもたらしたのだ。

運動は全体であると度々言っているが、
まさに全体の作用がもたらした変化であろう。

是非試して頂きたい。
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