小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

腰痛エクササイズ|2009年3月 2日

腰痛はいつになっても大きな悩みです。
以前、NHKで「腰痛は二足歩行の宿命か」←(正式なタイトルは忘れましたが…)を見ました。
確かこんな感じのタイトルでしたが、とても面白い番組だったので、
再放送がもしありましたら是非ご覧下さい。

一般的に腰痛の悩みは深刻化しています。
なぜ科学は進歩しているのに悪くなる人が多いのでしょうか。

腰痛を治す。ということは、痛みを軽減させる・痛みを止める。というように、
その部分へのアプローチになってしまいます。
何故なら、腰痛を治すために対価を支払うわけですから、
依頼された側はとりあえず、痛みの軽減をメインで考えます。
すると、前述したように痛みそのものにアプローチすることがメインとなり、
その元となる姿勢や身体の使い方などが付属のようになってしまうのです。
当然、付属程度ですから、あまり意識せずに終わってしまいます。

しかし、その付属がメインで大切なことだったらどうでしょうか?

バランストレーニングではかなりの人たちが改善、軽減していますが、
実は特に腰痛用のエクササズがあるわけではありません。

kab labo.では、とにかく自分のバランスを見ていきます。
腰痛の原因となるバランスではく、自己の全体のバランスです。
すると、その元となりうる偏った運動の癖や偏った心の癖が見えてきます。
その偏った癖が痛みを誘発し、改善を阻害しています。(パフォーマンスについても
同じことが言えます)。しかし、癖自体なぜあるのでしょうか?

それは、今の全体のバランスが生んでいるのです。
ということは、今の全体のバランスを変化させえていくことが、
その癖が変化していくということです。

偏った癖というのは不自然から起こります。
不自然を自覚することは、まず自分より自然な人から教えてもらうしかありません。
kab labo.では講習やワークショップでそのキッカケを掴んで頂き、
日々の生活の中でボディバランスを整えてもらいます。

腰痛が軽減している人の共通性は「自分で感覚を掴んだ人」です。
感覚の見つけ方や捉え方はkab labo.でお伝えできます。

全体のバランスを日々気にしていると、不自然な動作や癖が浮き出てきます。
それを見つけたらそこから離れるようにします。
それを繰り返しているうちにいつの間にか姿勢は変化し痛みも楽になっています。
本人たちは驚かれますが、そんなに難しくはないのです。
もちろん、立てないとか動けなくなっている人は少し時間を必要としますが、
それも良くなる方向へ行くことができるのです。

感覚を見る意識があると以外に早く腰痛は軽減されるのです。
感覚を見ず、行為そのものに頼ってしまうと、これはいつまでたっても
良くはなりません。
職業柄なりやすいこともありますが、そのせいにししないとが
治りを早くするためにはとても大切なことです。

大事なのは自分の自然なバランスを変化させていくことです。

先ほどの番組でアフリカに先住民に取材をしたのですが、
彼らには腰痛という概念すらありませんでした。
1日に20キロも、30キロも歩くのですから、私たちよりはずーっと動き通しです。
ということは、二足歩行自体に問題があるわけではないことを証明してくれています。

それを見たとき「そうだろうな」とやけに納得してしまいました。
結局、その番組で現在の日本で腰痛に一番効果的な方法は?と
専門家に質問したところ、実は「歩く運動」が一番効果的だという答えでした。
これにも「そうだろうな」という納得感がありましたが、それを伝えるためには、
どんな感覚で?というのが必要だと思います。
不自然な歩き方は逆効果になりかねないからです。

私たちはあまりにも自然から離れてしまいました。
不自然な行為が今の自分や世の中の結果となっています。
それには全体のバランスを見直すことが必要です。
部分ではなく、全体のバランスです。
だから、少し自然という認識を取り戻してみると良いと思います。
これが自然に身体のバランスを整える方法かもしれません。

                                  kab labo.小関


▼バランス講習会に興味のある方は こちらへ