小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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オンリーワンとの対面|2009年6月19日

●オンリーワン

♪〜ナンバーワンにならなくてもいい、君だけ特別なオンリーワン〜♪
by smap

人はもともとオンリーワンである。
自分と同じ人はどこにもいない。
顔も体も性格も人間関係も細胞も全て違う。
そしてそれらは、比べることはできない。

そう分かっていてもなかなか実感できないのは、
人間社会とは比較社会だからだろう。

学業の成績、スポーツの成績、仕事の成績、目立つ人、目立たない人…etc
人の優劣で社会が形成されているところがある。

冒頭の歌詞が心にしみるのは、このためかもしれない。

価値観が障壁になっているうちは、
オンリーワン(自分自身)に出会うことはできない。

手相や占いスピリチュアルなどが受けるのも、
この比較の価値観から生まれてくるのではないだろうか。

この手相はお金がある。この手相はわがままだ。
この手相は生命力がある。。。

しかしよく考えてみると、オンリーワンであれば、
それだけで何も言うことはできないのだ。

例えば生命線が短くてもオンリーワンであるのであれば、
そこに良い悪いの価値はつけられないはずである。

だから、貴方自身の手相である限り、本来、何とも比較は出来ないのだ。
だから、その手のものは見る人の価値観と見られる人の価値観で成り立っている。
※私も嫌いではないので遊び感覚で見ていただくことある(笑)

そう、その価値観ほど、大切で邪魔なものはないのだ。
優劣の価値観、善悪の価値観、社会的な価値観、自然的価値観、
様々価値観があるが、すべて個人的なものである。
その価値観のすれ違いが争いを生む。

大切なのは、価値観を捨てることではなく、価値観を増やすことでもない。
ただ価値観を広げていくことである。

例えば、何か許せないことがあったとする。
それが心の中でも相手がいても争いの火種が生まれたことになる。
しかし、それは個人的な価値観によってもたらされることではないだろうか。

その争いを起こさないためには、
その価値観が変わるしかない。
価値観が変わると、その許せないことが許せることになっていく。

それは、自分が負けたのではなく、
争いをなくし、平和を1つ生んだことにならないだろうか。
価値観を広げるとはそういうことである。

バランス感覚をより良くするためには、自分自身を素直に見ることが前提である。
偏っていないか。
ずれていないか。
固執していないか。
自分自身(自分の価値観)に素直に目を向けなければ
新しいバランス感覚を感じることができない。

よくバランス講習会で「それがいいですよ!」と言うと
「えっ?今のでよかったのですか?」と何をやったか
分からない人がいる。

それは、やはり何か相対的な価値観が強すぎると
バランスの良いことは感じられないことがある。

バランスが良くなっていく過程としては、
部分に頼っていたのが、全体に任せられる感覚、
まさに広がっていく感覚である。
これは、同時に価値観が広がることでもある(広がらなければ体感できない)。

新しい体験をすることは、価値観は邪魔しないが(価値観が形成されていないから)、
価値観という壁が厚いものに関しては、
なかなか、新しい体験が出来なくなる。
本来、新しいことの連続のはずなのだが、、、

まず、形成されしまった価値観に制限されていないか、
新しい価値観を見出すよりも、出来てしまった価値観を広げてみてはいかがだろう。

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