小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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自己主張をなくすと|2009年12月22日

●部分的な自己主張

身体の部分的自己主張は、
身体全体の運動、関係性が失われてしまう。
つまりバランスが崩れである。

人間関係においても
自己主張が強すぎると
全体の協調性が失われ
コミュニケーションがギクシャクしてしまう。

例えば、
新しい動きや運動を行なった際、
見た目の動作や結果が着目点となるため、
部分的な自己主張が強くなる。
(補助輪を外して乗る自転車のようである)

それから部分的な運動から離れて
全体的な運動として捉えられるようになると
難なくこなすことができるし、
そのパフォーマンスも高くなる。

しかし、自己主張は
やっている感じや実感があるため、
部分的な存在意義をもってしまう。

つまりその自己主張から
離れられなくなる。

腰痛や肩コリなどの万年病は
こうしたことが大きな原因となる。
だから軽度のものであれば、
その視点さえ指し示せばその場で
良くなっていく。

バランス講習会で
腰や膝の痛みや足首の捻挫の痛みが取れたり、
軽減したりと様々であるが、

それは、本来の状態に戻ったに過ぎない。
痛みの自己主張から離れられずに
そうなっていることが少なくないのだ。

そういうことがパフォーマンスの低下や
ケガの原因・増幅となってしまう。

大事なのは、
自己主張を拒否することではなく、
自己主張に気付いて協調性、調和という
運動に転換していくことである。

するともっと大きな意味での存在感が
生まれてくる。
つまり身体のバランスが整うということである。


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