小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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鍛える感覚から離れてみる|2012年11月17日

鍛える感覚から離れてみる。

鍛えるというのは結果的にそうなっていることが大切だ。

 

選手たちによく言っていることに

「努力という行為はいいが、努力感覚はいらない」

というのがある。

 

運動において大切なのは

実践に対する集中力である。

 

ここで言う集中力とは

観察力、注意力、注目力といってよいだろう。

 

努力感覚に傾倒してしまうと、

方法やトレーニングへ対するアプローチとなってしまう。

つまりその場一生懸命という、少しずれた視点が

のちのち大きな違いとなっていく。

 

努力していれば報われるというのは

ある意味本当だが、ある意味うそである。

 

実際に大切なのは実践である。

実践でどう動けるのか、実践でどうあるべきなのか、

実践で大切なのは何なのか。

 

だから方法や論法は一つの見方と捉えることがよいだろう。

それらを通して実践をどう見るか。

 

色眼鏡の一つである。

サングラスだったらどう見えるか?青色だったら?黄色だったら?

 

練習やトレーニングで求められることは、

そのものの運動の質を高めることや

コツを掴むこと、そして実践感覚を掴むことである。

 

トレーニングをこなすこと、時間を費やすこと、

我慢すること、筋肉を鍛えることではない。

 

努力感覚がなくなれば、自ずと努力行為も結果的なものとなる。

努力感覚に取って代わって必要な

遊び感覚や興味があることに対して努力感覚は生まれない。

 

動物はトレーニングしない、努力しない、頑張らない、嫌なことはしない。

しかし本能は十分発揮している。

 

こういってしまうと戸惑う選手もいるが、

そこに何があるか観察してみると、実は沢山のヒントや要素があるのだ。

 ※Kab Labo.バランストーレニングの特徴。

 

実践での焦点というのも大切な要素の一つではあるが、

この方法、トレーニングなどに対しての焦点も大切にしたい。

 

努力しないというと聞こえはいいが、

その分、今までにない観察力が必要となる。

 

是非お試しいただきたい。

                        Kab Labo.小関