小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

才能を生かす|2009年8月 3日

●才能を生かす

才能を才能としないことが、
才能を生かすこと。

才能を才能としたとき、
その才能は失われ始める。

才能は生き物である。
生き物を固定化するのは、
死ぬことに値する。

固定化とは制限であり、
可能性を閉ざすことになる。

生かすためには、
方向性を示して
自由を与えること。

自由とは
変化であり、可能性である。

実はそれ自体が
最も重要な才能である。

具体的な才能は
忘れるくらいが丁度良い。

だから才能として生かされる。


              kab labo.

大事なのは|2009年7月17日

●大事なのは

もっとも大事なのは、

今、何を考え、
今、何を感じているかより、

今、何を行なって、
何に触れているか。

感じや考えは過去の産物。
大事にしても構わないが、
過去を見ている間は、

リアルタイムの「今」を
知ることはできない。

        kab labo.小関

勝つバランス、負けるバランス|2009年7月 9日

●勝つバランス、負けるバランス

バランスとは
総合力といってもいい。

一般的に勝ち負けは
筋力的な大小、量や質などを目安にされる。
それ以外は才能やメンタルなど解説されることが多い。
しかし、どうもそれだけで計ることはできないようだ。

もちろん、それらも否定されるものではない。
それも含めた全ての要素を働かせるのが
総合力(バランス)である。

例えば、
片腕で重くて持てないものも、
体全体のバランスで持つと楽に持てたり、
更に重いものが持てるようになる。
しかし、片腕で持てなければ、
その腕を鍛えるという手段もある。
どちらを選ぶかは自分自身の問題ではあるが、
一部の強化は全体のバランスを崩しかねない。

では、その総合力は
どうやって発揮すればいいのだろうか?

それは付け加えたり、増やしたり、鍛えて
生まれるものではない。

バランスは作られるものではなく、
すでにそうなっているものである。
自分自身になにもないという意識が強いと
常に付け足し、強化、鍛錬というキーワードが
頭から離れないだろう。

しかし、総合力(バランス)については、
もともと、私たちは最高のバランスになっている
というところからスタートする。
つまり、強化や鍛錬という加えていく足し算概念から
余分なものを差し引いていく、引き算概念が必要になってくる。

その上で動いてみると、
まったく違った新しい何かが見えてくるはずである。

勝つバランス、負けるバランス。

相手に対して、環境に対して、
こういった勝ち負けの意識をもつことは、
すでにそれらにバランスを崩されていると言っていい。

バランスとは感覚的なものではあるが、
感覚とは相手や環境に対して要求できるものではない。
自分自身に注目したときのみ感じれるものである。

自分自身に注目しているとき、
外に対しての勝ち負けの意識はなくなっている。
そうなっている貴方の身体は最高の能力を発揮する
準備ができているはずだ。

是非一度、「勝つバランス」を体験してみてはいかがだろうか。

                        kab labo.小関

▼「勝つバランス、負けるバランス」関西講習会にて

居つく|2009年7月 4日

●居つきを解消するために

居つく。

武道や武術などで
動きが止まってしまうことを言う。

しかし、同じように他のスポーツにおいても
(静的、動的に関わらず)
居つくのは大きな問題となる。

居つくとは簡単に言えば、
動きが止まってしまうことである。

それはパターンや、ルーティンのようなものである。
また自分の癖と捉えてみるといいだろう。

しかし、単に動きが止まるというだけではない。
何かがそこに留まってしまうことが居つきを作る。

では何が居つくのか。

癖となってしまうと
その原因を見つけるのは困難である。
しかし、最初は意識がその癖を作っている。

やりづらくても意識して繰り返せば、
無意識でそれができるようになる。
それと同じように、居つきも癖になってくる。
(そうなると無意識なので厄介である)

それを解消するには、
まず、その表面から剥がさなくてはならない。
癖を検証して次にその癖を作る元を断つ必要がある。

例えば、サッカーなどで蹴る動作がある。
強く蹴ろうすればするほど、力を入れなくてはならないと人は思う。
しかし、その強く蹴ろうとする意識が、
身体の過緊張を招いている場合が多い。

そしてそれが少しずつ踏ん張る癖となっていく。
果たしてその強化が強いキックを生むだろうか。
どこかでその目的が見失われ、
強く蹴るという自分の満足感になっていたりする。

試しに実験をしてみればいい。
強く蹴る意識を持って蹴るのと、
同じように蹴るが意識は緊張ではなく、
流れをもって蹴るのと、どう違うだろうか。

果たして強く蹴る方が、強く蹴れているのだろうか。
もしかしたら、変わらないかもしれない。
後者の方が強く蹴れているかもしれない。

そして強く蹴っている時、
動きが止まっていないだろうか。
力を入れれば入れるほど、人間は自由度を失う。
つまり動けなくなるのだ。

全身を緊張させて、果たして動けるだろうか。
実験してみてほしい。

そうやって具体的な検証を用いながら
表皮を破り、その意識の根源を発見できれば、
少しずつ居つくことが少なくなるはずだ。

強く蹴るには=力を入れなければ→過緊張。
こういう不安や恐怖、自信のなさが
過剰な強化や繰り返しつまり無意識化が始まる。

しんどい作業かもしれないが、これが一番の近道かもしれない。

                       kab labo.小関

H21.7.20 kab labo.バランス講習会in 神戸|2009年7月 2日

kab labo.バランス講習会 in 神戸 終了しました 勝つバランス、負けるバランス

開催日:7月20日(月・祝)

時間:1部 10時〜12時 受付は15分前より
 
        ボディバランスについて
        ・身体について
        ・全体と部分
        ・緊張と弛緩
        ・姿勢について
        ・BBBトレーニング

   2部  14時〜16時 

        利用と習得・Q&A
        ・BBBトレーニング
        ・思考と感覚
        ・動作と感覚
        ・Q&A

参加費:1部 7,000円 ※ 何度でもご参加いただけます。
        2部  7,000円 ※ 2部参加資格・当日含め、一度でもkab labo.講習会に参加した人。
         1部、2部両方参加 10,000円(割引き)
(参加人数は各15名程度です。定員なった時点で受付を終了致します)

場所:「藤田整形外科・スポーツクリニック」  アクセス

〒654ー0048 兵庫県神戸市須磨区衣掛町4丁目1番9号1F (水族園北側)
 JR『須磨海浜公園駅』南出口より南へ徒歩4分。
※当院には駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。  

講師:kab labo.代表 小関勲 kab labo.小関の略暦  

持ち物:動きやすい服装、内履き、筆記用具、スポーツで使用する道具、楽器など。

お申込み

【バランストレーニングで学ぶこと】
自己のアンバランスを体感してボディバランスを整えていきます。
生活、仕事、スポーツなどのベースとなるバランスが変わっていくと
どうなっていくでしょうか?

なかなか知ることができない、自己のバランスを
BBB(ボディバランスボード)、タイプGなどを利用しながら、
感じていただきます。

自己のバランスを知り、更に良いバランスにしていくためには、
どうしたらいいでしょうか。

kab labo.では体感型講習会となっておりますので
様々なジャンル、分野の方々に参加して頂いております。
スポーツアスリートから音楽家、主婦や指導者、芸術家まで
バランスに興味のある方がどなたでもご参加いただけます。

重い荷物が軽くなる!?大きい相手を片手で押せてしまう!?
階段が楽に上がれる!?重い荷物が無理なくもてる!?
スポーツパフォーマンスが向上した!?怪我が少なくなった!?

それは単に鍛えたから得られるものではありません。
同じ練習や方法を使って何故同じ結果が生まれないのでしょうか?
感覚は運動全体の統率の役割を果たしています。
運動の質を向上させるには、どんな感覚で行なうかが大切になってきます。
トップアスリートはどんな視点で運動を見て、感じているのでしょうか。
自分の身体能力を最大限発揮するヒントをお伝えできればと考えております。
生活に仕事にスポーツにお役立て頂ければ幸いです。

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▼講習会参加者の感想

今日は、うれしい気分です。
いろいろ試しながら歌ってみたら、
声を出すときに、のどとか部分に意識しないで、
自分全体である、と思ってやってみると、
ずっと楽に声が出る気がしました。
Aのレッスン、Bのレッスンの時に、
「おなかがある、足がある、と思ってみて」と言われても、
なかなかうまくいかない気がしていたのが、
小関さんの言われる、
「腕、足、頭、と私たちの体は分かれているわけじゃない。
すべてで一つです。」
ということを思ってみると、
ああそういうことなのか、とわかった感じ。
とにかく、楽なのに、より質のいい表現ができる、という気がして、
今、もっともっと試してみたい気分です。
わかったと思って、そこに執着してはいけない、
ということも言われるので、むむむ・・・ですが、
とにかく、講習会で感じたからだの持ってる不思議な作用、
という感覚が、とっても大きかったのだと思います。
なんとなくそんな気持ちをお伝えしておきたくて、メールさせてもらいました。
お忙しいところ、返信は無用ですから。
ありがとうございました。

                        女性 声楽家

オンリーワンとの対面|2009年6月19日

●オンリーワン

♪〜ナンバーワンにならなくてもいい、君だけ特別なオンリーワン〜♪
by smap

人はもともとオンリーワンである。
自分と同じ人はどこにもいない。
顔も体も性格も人間関係も細胞も全て違う。
そしてそれらは、比べることはできない。

そう分かっていてもなかなか実感できないのは、
人間社会とは比較社会だからだろう。

学業の成績、スポーツの成績、仕事の成績、目立つ人、目立たない人…etc
人の優劣で社会が形成されているところがある。

冒頭の歌詞が心にしみるのは、このためかもしれない。

価値観が障壁になっているうちは、
オンリーワン(自分自身)に出会うことはできない。

手相や占いスピリチュアルなどが受けるのも、
この比較の価値観から生まれてくるのではないだろうか。

この手相はお金がある。この手相はわがままだ。
この手相は生命力がある。。。

しかしよく考えてみると、オンリーワンであれば、
それだけで何も言うことはできないのだ。

例えば生命線が短くてもオンリーワンであるのであれば、
そこに良い悪いの価値はつけられないはずである。

だから、貴方自身の手相である限り、本来、何とも比較は出来ないのだ。
だから、その手のものは見る人の価値観と見られる人の価値観で成り立っている。
※私も嫌いではないので遊び感覚で見ていただくことある(笑)

そう、その価値観ほど、大切で邪魔なものはないのだ。
優劣の価値観、善悪の価値観、社会的な価値観、自然的価値観、
様々価値観があるが、すべて個人的なものである。
その価値観のすれ違いが争いを生む。

大切なのは、価値観を捨てることではなく、価値観を増やすことでもない。
ただ価値観を広げていくことである。

例えば、何か許せないことがあったとする。
それが心の中でも相手がいても争いの火種が生まれたことになる。
しかし、それは個人的な価値観によってもたらされることではないだろうか。

その争いを起こさないためには、
その価値観が変わるしかない。
価値観が変わると、その許せないことが許せることになっていく。

それは、自分が負けたのではなく、
争いをなくし、平和を1つ生んだことにならないだろうか。
価値観を広げるとはそういうことである。

バランス感覚をより良くするためには、自分自身を素直に見ることが前提である。
偏っていないか。
ずれていないか。
固執していないか。
自分自身(自分の価値観)に素直に目を向けなければ
新しいバランス感覚を感じることができない。

よくバランス講習会で「それがいいですよ!」と言うと
「えっ?今のでよかったのですか?」と何をやったか
分からない人がいる。

それは、やはり何か相対的な価値観が強すぎると
バランスの良いことは感じられないことがある。

バランスが良くなっていく過程としては、
部分に頼っていたのが、全体に任せられる感覚、
まさに広がっていく感覚である。
これは、同時に価値観が広がることでもある(広がらなければ体感できない)。

新しい体験をすることは、価値観は邪魔しないが(価値観が形成されていないから)、
価値観という壁が厚いものに関しては、
なかなか、新しい体験が出来なくなる。
本来、新しいことの連続のはずなのだが、、、

まず、形成されしまった価値観に制限されていないか、
新しい価値観を見出すよりも、出来てしまった価値観を広げてみてはいかがだろう。

                                      kab labo.小関

7月kab labo.バランス講習会in山形|2009年6月17日

〜知って変わるバランスのこと〜

バランス講習会の案内(山形)


ケガの原因、スランプの要因、不安や焦り、理想と現実、身体と心の関係性など日頃から気になっていることを体感しませんか?

 

バランスというものを理解したとき全ての疑問が解き明かされバラバラだと思っていたものが、実は一つに繋がっていたということに気づくことでしょう。

kab labo.では一人ひとりが身体・心のバランスを理解し自分なりのバランスでそのノウハウを暮らしの中に取り入れていただければと考えております。



なお、この企画は実際に一人ひとり触れて体感しながらの講習になりますので一度に参加いただける人数に限度があります。 大変申し訳ありませんが定員になり次第締め切らせていただきますのでご了承ください。


日程:7月7日(火)14日(火)21日(火)の三日間

場所:米沢市 万世コミュニティセンター

時間:19:00〜

講師:小関 勲(Kab Labo.代表)

定員:15名


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バランスを変える|2009年6月15日

●バランスを変える

良いバランス、悪いバランス。
あなたのバランスはどちら?

答え。

どちらでもない。

「それが貴方のバランスである」

バランスに基本、良い悪いはない。
良い悪いは個人的な基準に過ぎない。
(そうしたい、こうしたい、ああなりたい。という願望)

本質的な良い、悪いはないが、
自分にとって都合の良いバランス。
自分にとって都合の悪いバランス。はある。

しかし、まずは分けずに自分のバランス自体を
認めることから始めてみる。

バランスとは全体的なもので
部分(問題点)だけ修正することは難しい。

修正することで余計無理が掛かる場合もある。

大事なのは全体のバランス。
分かれている関係を自覚し、全体の関係を知る。

全体のバランスが変わると部分が変わる。
思ったところの変化ではないかもしれないが、
間違いない全体の変化である。

部分は全体の一部であり、
全体があっての部分である。
全体がなければ、部分はない。
部分の総和が全体ではない。

良い部分がなくなれば、もしかしたら悪い部分もなくなるかもしれない。
悪い部分がなくなれば、違う悪い部分がでてくるかもしれない。
悪い部分はもしかしたら、悪くないかもしれない。

全体を捉えながら、部分の変化を観察してみればいい。

それがバランスを変えるために大切なこと。

バランスが崩れる時|2009年6月10日

●バランスが崩れる時

身体のバランスが崩れる時、
必ず、自分から目が離れている時である。

感情が噴出したとき。
余計な動きをしてしまっとき。
ケガをするとき。
不安や恐怖を感じているとき。

ついそうなってしまう。
そんな時、環境や他人に目が移っている。

外に出てしまった自分を取り戻すためには、
注意して見張っておく必要がある。

それは強制も強要も必要なく。
そうするために念じる必要もない。
方法や形を模索する必要もない。

ただただ、自分から目を離さず
見ていればいい。

感情が噴出す瞬間。
身体のバランスが崩れる瞬間。

その瞬間を見逃さなければ、
バランスは崩れることはない。

是非その瞬間に立ち会ってみてはいかがだろうか。

                   kab labo.小関

ここ|2009年6月 8日

●「そこ」「あそこ」そして「ここ」

「そこ」や「あそこ」につい夢中になってしまう私たち。
しかし、いつも「ここ」しかないはずである。

「ここ」とは今ということである。

私たちは常に「今、ここ」にしか、存在することができない、はず。

アスリートにはいつも結果を求められる。
他人からも自分からも。

華やかであると同時に
とても窮屈な思いをしている人たちも多いのだ。

しかし、そうも言っていられない。
さらに自分には高い目標や目的を設定して
そこに向かって日々励まなくてはならない。

しかし、どんなに目標、目的が大切であっても
それは、方向性でしかない。

自分という実在まで「あそこ」や「そこ」の世界に
持ち込む必要はあるのだろうか。

つい目移りする「あそこ」や「そこ」を断ち切り続け、
すべての実在、関係がある、「ここ」を大事にしてみる。

遠くまで見える道筋に向かうには、自分の足を
1歩踏み出すことから始まる。

そこに立ち戻れている時、

徐々に不安や恐怖が薄れていき、
結果がついてくるのが分かるはずである。

                     kab labo.小関