小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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バランスが崩れやすいところ|2015年6月24日

 

 

Q バランスが崩れやすいところはどこ?

 

 

 

A 自分が大事にしているところです。

 

 

 

 

 

自分が大事にしているところは、つい過ぎるものです。

 

 

サッカーのシュートチャンス!

 

 

ボクシングのトドメのパンチ!

 

 

バレーボールのアタックチャンス!

 

 

野球のホームランを狙えるようなチャンスボール!

 

 

バランスボードだって、乗れた!と思った瞬間崩れてしまう。

 

 

 

ただしこれは半分正しいが半分は間違っている。

 

結果に結びつく最後の行為(動作)ではあるが、それまでの過程の一部でしかない。

 

つまり最後の行為(動作)には必要以上の意味づけや力、感情は必要なく、それがむしろ逆効果となる。

 

 

 

amagasaki2.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、全国優勝を目指す中学女子バスケットボール部の指導をさせて頂いた。

 

スリーポイントシュートなど距離が遠くなるとバランスが崩れる問題があったが、

 

これは簡単に解決した。

 

届かないから腕で強く押し出すのではなく、

 

まず、それによってバランスを崩していることを自覚してもらい、

 

スムーズな動きと安定性に注目して貰った。

 

前述した運動過程を整えただけだったが、

 

軽くやっても十分届くようになって、更にボールコントロールも高くなった。

 

あとはその感覚を大切にしなくてはならないが、

 

実際に自分が自分に実証して、同時に身体中に駆け巡った感覚があれば、

 

身に付けるのも難しくない。

 

 

大事にしているからと言って、

 

本当に機能しているかは別問題である。

 

 

そう捉えると大事なところの崩れは意外に多いかもしれない。

 

自分が大事に大切にしているところを冷静に検証してみるのも良い機会ではないだろうか?

 

 

 

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効率的なカラダの使い方|2015年5月26日

効率的なカラダの使い方

 

 

 

効率の良いカラダの使い方・・・そういうテーマで講習会をさせて頂くことがあります。

 

 

ただ間違えてならないのは、

 

外から与えられる効率の良いカラダ使いなんてないということです。

 

 

厳密に言えば、

 

持って生まれた身体の効率以上に効率的な使い方はできないということです。

 

 

本来効率的に設計し創られたカラダを非効率に使っているということはあります。

 

より効率的なカラダ、動き、強さを求めれば求めるほど、逆に非効率にしてしまっていることに

 

気付かなくてはなりません。

 

 

 

例えば、

 

軽自動車のエンジンに大型車の車体を乗せてしまったら、

 

軽自動車の身軽さもなくなりますし、大型車のパワーも発揮できません。

 

 

強くしようと思った結果、 

 

両方の良さを消してしまうようなものです。

 

 

私たちのカラダも同じです。

 

 

安易に強化したり、増やしたり、加えたりすることで

 

非効率なカラダを作っているということがあるのです。

 

 

そのバランスを見極めながら動きづくりをしなくてはなりません。

 

 

どちらにしても非効率なカラダで強化しても非効率になりますし、

 

非効率を補うためには本来必要ではない筋力や体力を付けなくてはなりません。

 

 

しかしそれに耐えることができるかという問題も出てきてしまうのです。

 

 

問題が雪だるま式に大きくなってその負担も大きくなります。

 

 

カラダに備わっている効率とイメージや思考上の効率のギャップと言えるのではないかと思います。

 

 

まずはそのズレを修正してみるところから始めてみるこをオススメします。

 

 

 

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 ※写真は「世界が見たひたむきな日本人」より。

 

 

●もしバランスボードを利用されるのであれば、ココロのバランスボード

 

ズレていた自分に気付くはず!?

 

効率よく走る(歩く)ためのヒント|2015年5月11日

【効率よく走る(歩く)ためのヒント】

 

 

砂浜を歩いたり走ったりしてみるとよく分かるのですが、

 

蹴り過ぎによる弊害が見えてきます(後ろ足)。

 

 

走る時は蹴るでしょ!と、

 

突っ込まれる方もいるかと思いますが、歩く時に「蹴る感覚」ってないように走る時も同じです。

 

正確に言うと、蹴ってはいるかもしれませんが、蹴っている感覚はない、です。

 

 

 

IMG_5968.JPG

 

 

身体を扱う際に大切なのは特別感がないということです。

 

特別感がある動きは、自己満足はできるのですが、機能的じゃなかったり、

 

身体に負担(ケガの原因)をかけるものだったりします。

 

 

実際、蹴って走るのは動き、体力のロスとなりますし、

 

もちろんスピードも遅くなりますから、瞬発系の動きが必要な人にとっては重大問題となります。

 

ゆる〜い下り坂で試してみるとわかりますが、


蹴るとブレーキがかかって走れないんです。

 

 

しかし、蹴ってはならないと言っても蹴らざる得ない原因がありに気付かなくてはなりません。

 

「重心や軸を倒してから足を出す論」これが曲者なんです。

 

 

以外にも当たり前に世の中に定着している論ですから、

 

驚かれる方もいるかと思います。

 

 

ただ、トップアスリートや業界をリードしている方々に説明すると

 

皆さん一様に驚かれますが、同時に大変納得もしてくれます。

 

ここから、様々な問題点に関係していることに気付かれていますから、

 

実は大きく逸脱した内容でないことが分かります。

 

 

まずは普段歩くときに重心や軸を倒してから歩いてみると体感できるでしょう。

 

是非、実践ください。

 

                        小関

 

 

 

 

動作と集中のバランス|2012年5月30日

バランスが崩れるとき

自己への集中の欠如が起こっている。

集中とは相手(外)に対する集中のことではなく、

自分への集中である。

 

例えば、何かで自分が夢中になっているとき、

外からの影響は受けにくくなる。

むしろ夢中度によっては周りが影響されてしまう。

 

また、

ジョグをするときの身体への集中と

50メートルを全速力で走るときの集中の違いと言えば

分かりやすいだろうか。

 

50メートル全力疾走をするのにジョグの感覚では

動作と身体のバランスが合っていないことが分かる。

 

集中とは覚悟の違いのようなものである。

もし、ある動作が自分にとってバランスを崩すものであれば、

改めて動作と集中のバランスを見直してみるとよい。

 

そのためにはほんの少しの覚悟が必要であることは

覚悟してほしい。

                          kab labo.小関

 

自由度|2011年7月 6日

バランスとは自由度で決まる。

 

ただし、狭すぎても広すぎても

 

自由度は失われバランスは崩れていく。

 

              kab labo.小関

独り言|2008年2月 8日

●バランスという言葉の共有

バランスといってみんさんはどんな事を

想像されるでしょうか?
軸?重心?中心?左右差?三半規管?
kab labo.でお伝えしているバランスは
もっと大きく全体的なものです。
パワー、スピード、美、柔軟性、主体性
すべてはこのバランスということに
集約されるかもしれません。

ただその前にここで言う、
バランスという言葉の意味を
みなさんと共有しなくてはなりません。


もちろん、前述した機能も大切なものであり、
間違いではありません。
しかし、もっと大きな視点で自己の体を
観察できたとき、それは全体の一部である
ことが分かるはずです。

パフォーマンスとは全体的な働きの上で
大きく発揮されるものです。
どこか一部を強化して得られるものでは
ありません。

どれだけリアルに自己を感じること
できるか?
これがバランスを知る上で大切なことです。
ただここで言う科学は理論上の科学ではありません。
最先端の科学になるはずです。

この原理に一度立ち返ってみてはいかがでしょうか?
ご縁があれば、みなさんとバランスについて対話が
できることを
楽しみにしております。

                      kab labo.小関
   

ニュートラルポジション|2007年3月 1日

バランスを認識する上で大切なキーワードになるのが、ニュートラルポジションです。 このニュートラルポジションを知ることが、パフォーマンスの善し悪しを決めると言って も過言ではありません。

では、ニュートラルポジションとは、いったいどんな状態を言うのでしょうか?
一言でいえば、ゼロの状態にいることです。
ゼロの状態とは、どの方向にも偏らない位置です。

例えば、前に+1の状態となっているとします。その一点だけはもしかしたら有効
かもしれませんが、他の左右・斜めなどの367度すべてが、−1となっていること
に気づかなければなりません。

実は、全体的にはマイナスの状態になっている訳です。
ゼロの状態であれば、瞬時にどの方向へも対応でき、多元的な運動が可能となります。
−1になっているということは、活動するにはゼロの状態に戻ってから起動しなくてはな
らないのです。

機能的なものに関して、ここでは上手く説明できませんが、まずは、自分の姿勢や心
の状態が楽であることに心がけるといいと思います。

貴方のニュートラルポジションはゼロになっているでしょうか?


ニュートラルポジション知るには最適です。
Body Balance Board

動作と構造|2006年12月 4日

運動には動作があり、動作の土台が構造です。 構造とは骨格動作と理解してください。 身体の構造がなければ、人間は動きを作ることができません。 構造が崩れると、結果として筋緊張が起こります。

例えば、モノを持つときに真っ直ぐに腕を伸ばしきった状態で行うことはありません。
もし持ったとしても、とても大変な労力を必要とします(筋緊張をおこす)。
構造が壊れてしまうと筋緊張が起こります。緊張が起こるとパフォーマンスは自ずと低下していったり、ケガの原因をつくります。
しかし、みなさんは、日常動作で意識をしなくても構造状態を安定させたり、
力の伝わり方が有効な構造を作って動作しています。

もちろん、無意識にです。

分からない人は、コップで水を飲む時にどんな構造状態で行っているか観察してみてください。実は一番楽で効率的な形で水を飲んでいることに気づきます。

食事を2時間かけて食べたとしても、箸を持つ腕が筋肉痛になったとか、
ナイフやフォークを使って腕が上がらなくなってしまったことは、まず無いはずです。

しかし、いざスポーツや特別な動作をすると、この原理は無視されてしまっているのです。
なぜなら、人間はあまりにも起用なために、バランスの悪い構造を作ることが安易にできてしまうのです。
例えば、関節の主動作とは逆に動くこともできたり、前述したように関節を伸ばしすぎることも可能なのです。
でも、これは動作のクリアランスなのです。余分な動作ができるから、力を吸収したり、ケガを防止することができるのです。

身体について言えば、最大限使えることを駆使するのは、必ずしもいい事とは限りません。

まずはその自由すぎる状態から、効率的な動作の理解が必要になってきます。
ヒントは日常動作に隠れていますが、みなさんはどのくらい発見できるでしょうか?
そしてその日常動作の延長にスポーツ動作が成り立っていかなければなりません。
日常とスポーツを分けてはならないのです。

いかがでしょうか?動作は構造の上に成り立っていることが分かってきたと思います。
であれば、構造状態を無視した動作は、非効率だということが理解できてきます。

動物達は構造を無視した動きは、ほとんどすることはありません。
なぜならそれは能力の損失にしかならないからです。

能力を発揮したいのなら、構造の状態を見ることが大きなヒントとなります。


2面性の真実とは|2006年10月 2日

バランスと言えばアンバランスがあります。
強があれば弱がります。
前があれば後ろがあります。
明るいがあれば暗いがあります。
善があれば悪があります。
緊張があれば弛緩があります。
順番はどちらでもいいでしょう。
それぞれ2つの言葉として表現されますが、どれか1つがなくなればもう1つの存在もありません。
言葉とは人が都合よく使っているものだと考えれば納得できるように思います。
区別することが本当とは限りません。
緊張していれば力を抜くことを考えます。
しかし、必要な力まで抜いてはいけません。
「上半身を脱力する」とよく言いますが、上半身の力を抜けばその抜いた分は下半身への負担となります。
と言うことは動くのには不都合になってきます。

アンバランスな状態はその人にとって、実はバランスをとっていることなのです。
その人にとっての今のバランスなのです。
足を怪我してしまったら、足を引きずることがあります
これもバランスをとっていることなのです。
バランス、アンバランスは本当は存在しないことなのかもしれません。

それでもバランスがいい方が楽なのは変わりありません。
面白いですね。

支点をつくらない|2006年9月12日

全体性が取れている状態の時は「支点」を感じないことです。
ヒンジ運動と言えばわかり易いかもしれません。

例えば腰の痛い人は、立ったり、物を持ったりする時に腰に支点を作っていることが腰に大きな負担を掛けていることに気づかなければなりません。
それは、腰を庇いすぎるために、膝や足首、股関節などそれぞれ固定してしまい、逆に腰に負担のかかる状況を作ってしまっているのです。

ですから、腰を庇ってしまう人は、足首や膝、股関節も一緒に動かすように全体性をもって動くことを心がけるといいでしょう。(最初はゆっくりり)。

支点を作らないことは、腰に負担がかからないだけではありません。
肘や膝など力を入れると故障しやすい場所ではどこでも起こりやすい現象です。
ちょっと気をつけてもらうと随分楽だという事を実感できると思います。

スポーツでも同じです。
支点を作りやすい動きほどケガをしやすいことに気づきます。
柔道などで相手を引き付ける動作にしても、肘だけで引くよりも手首、肘、肩と身体全体の連動による引付がもっとも効率的に力がでるのです。
そうすると自ずと筋力だけを信仰することが少なくなると思います。

身体全体の関節が1つの動作に対して一斉に動く感じで取り組んでみるだけでも大きな変化があるはずです。

そのためには一部だけを意識せず、全体性が大切なのです。