小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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身体の調和|2008年2月 6日

●運動の調和を感じる 子供にアドバイスする時は 理屈から入らない。 大人にアドバイスする時は 理屈から入る。

これは、
運動の機能を
どれだけ既成概念で
押さえらえているかが
良く分かる。

子供はまだ理屈で運動を
考えない。
だからある程度方向性だけ
伝えると上手く体を使うことが
できる。

大人はそうはいかない。
(もちろん素直な人もいるが)
まず、考え方や捉え方を
広げてもらう。
同時に体で体感してもらう。
すると今までの既成概念が
変化する。
その時にはその人の能力が
発揮され始める。

でもそれをまた理屈で
考える人はまた悩んでしまう。
そこに答えはないのに…
でもそれを繰り返すことで
徐々にバランスが保たれてくる。

人によっては、
ケガをしていると思っていたところが
講習中に軽減し、機能的な変化を
することもある。

それは、特別なことではなく、
部分的視点から全体的視点に
変化したとき起こることで、
思うほどケガもひどくなかった
というだけである。

もちろん、本人はビックリするが
本人の認識が変化した結果である。
ある意味パフォーマンスの
変化と言えるであろう。

kab labo.でお伝えしているのは
どれだけ過不足ない状態を
作るかである。

それによって運動能力を発揮する
状態が大きく変わってくるからだ。

それには全体性をよく体感するしかない。

様々な人を見てきて
感じるのは

パフォーマンスと根本運動を
分けてしまっていることでだ。

パフォーマンス(結果や問題、ケガ)とは
結果的に表れる分部で
結果と直接接する部分でもあるため
つい一番時間を割いてしまう。

そのお陰でケガやスランプで
悩んでいる人が本当に多い。

大事なのは一部を強化することではなく、
全体の調和である。
本来運動とはこの働きから離れることは
できないのだが、
こういう過不足が調和という能力を
壊してしまう。

人は一部を取り出して見て考えることが
できてしまう。
しかし、全体を見て考えることはできない。
全体は感じてみるしかない。

問題は一部を取り出してしまうこと自体に
あるのではなく、
それを取り出して
そのままにしてしまうことである。

今、この調和させる分部が欠落している。
この調和ができれば
ケガやスランプは自然と軽減されていく、
また同時にパフォーマンスも結果的に
発揮されていくのだ。

本来調和しているものを
壊しているのは自分自身である。

子供と大人への伝え方の違いは
この調和力の違いと言える。

バラバラに捉えるのではなく、
常に全体の調和を感じてみることが
問題への解決の糸口になると思う。

人同士の対話にしても
この調和が崩れたときに対話は
終了し、交渉や意見だけの
ぶつかり合いにしかならない。

対話とは常に創造されるものであり、
互いに作り上げるものである。
体も同じではないだろうか?
無理に付け足し、強化・強制するものではなく、
調和していくことが大事である。
そしてその調和が能力を発揮する
普遍的な要素である。

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調和の感覚を掴もう⇒ ボディバランスボード