小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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勝つバランス、負けるバランス|2009年7月 9日

●勝つバランス、負けるバランス

バランスとは
総合力といってもいい。

一般的に勝ち負けは
筋力的な大小、量や質などを目安にされる。
それ以外は才能やメンタルなど解説されることが多い。
しかし、どうもそれだけで計ることはできないようだ。

もちろん、それらも否定されるものではない。
それも含めた全ての要素を働かせるのが
総合力(バランス)である。

例えば、
片腕で重くて持てないものも、
体全体のバランスで持つと楽に持てたり、
更に重いものが持てるようになる。
しかし、片腕で持てなければ、
その腕を鍛えるという手段もある。
どちらを選ぶかは自分自身の問題ではあるが、
一部の強化は全体のバランスを崩しかねない。

では、その総合力は
どうやって発揮すればいいのだろうか?

それは付け加えたり、増やしたり、鍛えて
生まれるものではない。

バランスは作られるものではなく、
すでにそうなっているものである。
自分自身になにもないという意識が強いと
常に付け足し、強化、鍛錬というキーワードが
頭から離れないだろう。

しかし、総合力(バランス)については、
もともと、私たちは最高のバランスになっている
というところからスタートする。
つまり、強化や鍛錬という加えていく足し算概念から
余分なものを差し引いていく、引き算概念が必要になってくる。

その上で動いてみると、
まったく違った新しい何かが見えてくるはずである。

勝つバランス、負けるバランス。

相手に対して、環境に対して、
こういった勝ち負けの意識をもつことは、
すでにそれらにバランスを崩されていると言っていい。

バランスとは感覚的なものではあるが、
感覚とは相手や環境に対して要求できるものではない。
自分自身に注目したときのみ感じれるものである。

自分自身に注目しているとき、
外に対しての勝ち負けの意識はなくなっている。
そうなっている貴方の身体は最高の能力を発揮する
準備ができているはずだ。

是非一度、「勝つバランス」を体験してみてはいかがだろうか。

                        kab labo.小関

▼「勝つバランス、負けるバランス」関西講習会にて