小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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感覚・感性を伝える|2010年8月 9日

●感覚、感性を伝える。

感覚を伝えるためには、
そのままでなければならない。

感覚を受け取るためには、
そのまま受け取ってみる必要がある。

言葉で形容したり、
例えて伝えることには
限界がある。

むしろ、
思っている以上に
伝わっていない。

何故なら
言葉の意味を
それぞれ知ってしまって
いるからだ。

つまり、その人が言っていることではなく、
いつの間にか
自分が知っていることに転換してしまう。

例えば、
「バランス」という言葉。

私が認識している内容と
他の人が認識している内容は
当然違うものである。

感覚を伝えるには
この壁を越える必要がある。

そのためには
知っていること、蓄積した経験に頼らず、
初めてその言葉の意味を
認識するかのごとく、
新鮮でなければならない。

その時に初めて、
感覚、感性をそのままうけとることができるのだ。

もちろん、伝える側もその人に初めて言葉の意味を
教えるようでなければ感覚をそのまま伝えることができない。

「知っている」という壁(知識、経験)が
感覚、感性を失わせているのだ。

言葉は記号である。
人は記号のやり取りでは成り立っていない。

言葉の内容は常に変化していいものであり、
人が生きている限り、変化していくものである。

それが「生」ではないだろうか。

この内容の変化を受け入れられないと
言葉のやり取り、言った言わないなど
表面的な部分で問題を作ってしまう。
常に言葉のあげあしの取り合いである。

まるで政治家のやり取りのようである。

スポーツで言えば、怪我をしやすくなり、
パフォーマンスが上がらない状態、スランプと言ったとこだろうか。

しかし、感覚や感性は表面的な部分には
決して現れない。常に新しいものだからだ。

言葉の意味を捨て、新しい意味を感じてみてはどうだろうか。
きっと言葉以上のものが伝わり、伝えられるはずである。

感覚や感性は心を豊にしてくれる。

是非試してみて頂きたい。
                       kab labo.小関