小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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距離を図る|2012年5月19日

どの競技も自分のバランスを失っては

パフォーマンスを表現することはできない。

 

相手のバランスを崩す前に

自分のバランスが崩れていないだろうか。

 

自己のバランスの持続が

結果的に相手のバランスの崩れに繋がる。

 

言い換えれば

相手との距離感を図るのではなく、

自分との距離感を図る。

 

距離とは例えば、

鉛筆と紙との関係。

文字を書くのに強すぎれば芯が折れ、

ノートは破れ、消すのも大変である。

逆に弱すぎれば字は薄く、消えやすく、見えにくい。

 

このように身体の距離感も丁度よさが存在する。

 

距離が離れすぎても

近すぎても身体のバランスは失われる。

 

ここを見失うと

あてる焦点を失うことになる。

 

凧上げの紐のようなもので

紐がなければ、自分という凧はどこかに行ってしまう。 

 

いつも当てずっぽうの運任せ。

つまり捨て身となってしまう。

 

自分にとって一番近いのは自分であり、

一番近い自分を見失えばすべてのことを

見失うようなもの。

 

競技力が安定して高い人の特徴は

相手との図り方ではなく、自身との図り方に

比重を置いている人である。

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