小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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支点をつくらない|2006年9月12日

全体性が取れている状態の時は「支点」を感じないことです。
ヒンジ運動と言えばわかり易いかもしれません。

例えば腰の痛い人は、立ったり、物を持ったりする時に腰に支点を作っていることが腰に大きな負担を掛けていることに気づかなければなりません。
それは、腰を庇いすぎるために、膝や足首、股関節などそれぞれ固定してしまい、逆に腰に負担のかかる状況を作ってしまっているのです。

ですから、腰を庇ってしまう人は、足首や膝、股関節も一緒に動かすように全体性をもって動くことを心がけるといいでしょう。(最初はゆっくりり)。

支点を作らないことは、腰に負担がかからないだけではありません。
肘や膝など力を入れると故障しやすい場所ではどこでも起こりやすい現象です。
ちょっと気をつけてもらうと随分楽だという事を実感できると思います。

スポーツでも同じです。
支点を作りやすい動きほどケガをしやすいことに気づきます。
柔道などで相手を引き付ける動作にしても、肘だけで引くよりも手首、肘、肩と身体全体の連動による引付がもっとも効率的に力がでるのです。
そうすると自ずと筋力だけを信仰することが少なくなると思います。

身体全体の関節が1つの動作に対して一斉に動く感じで取り組んでみるだけでも大きな変化があるはずです。

そのためには一部だけを意識せず、全体性が大切なのです。