小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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軸を作るとバランスを崩す|2007年12月 3日

●軸はバランスを崩す!? バランスと言う言葉と 必ず一緒に出てくる言葉が 軸運動である。

しかし、
この軸が強調されればされるほど
バランスが崩れやすくなる。

軸とは構造上、
確かにあるように見えるし、
実際にその機能も存在する。

問題なのは、
その軸を故意に作り出したとき、
本物の働きを失うことだ。

つまり、
立つ運動を意識しなくてもできるが、
立つ運動を自分の意識で作り上げると
物凄く不自然になる。

同じように、意識して軸運動を作ると、
それは不自然にしかならない。
意識しなくても働いている機能に任せ
られることが大事なのだ。

軸というものを
頭で理解しようとする人と
身体で感じることができる人の
解釈の違いが
大きな差となって現れる。

歩いているとき、
軸運動の機能は働いて
いないだろうか?

しっかり働いている。

ただ、私たちの思う
軸運動とは違うことも
よく分かるはずである。

私たちの思う軸運動を
作ってしまうと、
動作の二次元化
ベクトルの単純化が
起こる。
(本来人間は三次元である)

すると、
身体に対する局部的負担が
増大するだけではなく(ケガの発生)、
予備動作が起こり相手への
予測に繋がる。
同時に力の低下につながり
パフォーマンスの発揮に
大きく影響する。

以前、バレエの公演を観たとき、
この違いがハッキリ見ることができた。

ソリストクラスになると
この軸運動に頼っていないことが
分かる。優雅で立体感がありとても
綺麗なダンスをする。

逆に、軸運動に頼っている人は
平面的で一生懸命感が伝わってきてしまい、
優雅さを表現できていないことが
分かってしまう。

これではケガをするだろうな。と
一目瞭然だった。
これは他の競技も同じである。

ボディバランスボードに
上手く乗れるときは
この軸感覚がないことが
感じることができる。

逆に軸感覚に頼ってしまった時
バランスが保てないのだ。

この軸感覚をどう捉えるかで
大きな差になることは
間違いない。


【今日の実践】

・片脚立ちをやってみる。
1、眼を瞑って片脚立ちを
行なう。ももが水平になるくらい。
軸脚を感じてやってみる。

2、その感覚を確かめる。

3、次に軸脚を作らず、同じように
片脚立ちを行なう。
(身体全体が片脚立ちという運動に参加する。
ちょうど歩くような感じで)

4、違いはないか感じてみる。

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本物の軸感覚とは!⇒ ボディバランスボード