心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録
●形や型の意味 スポーツをするなかで(それ以外でも)、 形や型はとても大切にされる。 しかし、形や型はどのようにしてできたのか 考えたことがあるだろうか。
その意味を理解すると
形や型はとても大きな意味を持ってくる。
形は結果的に表れるものであり、
最初に形を持ってくると不自然なものになる。
形とは運動中の一部分を切り取ってできたものである。
だから運動中の流れや生き生きとした感覚というのが
なくてはならないはずである。
試しに実験してみよう。
・ただ腕を前にだしてみます。
すると表れたのが「腕を出した形」です。
・では、その形に合わせてもう一度腕を出してみます。
最初と後の感触を確かめてみよう。
・次に、も一度最初のように腕を出してみます。
他の人に、手の辺りを上から少し押してもらう。
・次に、「腕を出した形」に合わせて腕を出します。
同じように上から押してもらいます。
どうでしょうか。安定感がまったく違うことに
気付くと思います。
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このように自然に出したときに表れる形と
形に合わせて出した形では、内容がまったく違ってくることが分かる。
よくバランス講習会では、内的バランス、外的バランスという
表現をするが、形状だけのバランスが良くても意味はないことを
体験してもらう。むしろ内的バランスだけに目を向けてもらう。
すると本人も驚くようなバランス能力を発揮する。
形や型を追うことはそれと同じことである。
基本的に形や型とはその分野で秀でた人を参考、お手本にしたものだと
考えてもいい。(もちろん、後から付け足されたことはあるだろうが)
しかし、手本となった、その本人はその形や型を形や型とは
していなかったはずである。
何故なら、その人の自然な振る舞いや動作がそうなっただけだからだ。
そう考えると形や型をどの程度大切にするのか。
形や型を基準とみるよりも、形や型までの過程に目を向けることができる。
とっさに動いた時にその形や型が生まれてこない人は、
ただ内容が伴っていないからである。
その内容は、
形や型を前に置くのではなく、後に置いてみることで見えてくるだろう。
是非試して頂きたい。
kab labo.小関
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