小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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相手のバランスを崩す|2009年5月30日

●相手のバランスを崩す。 柔道などの格闘技では、 相手のバランスを崩さなければならないと言うが、 自分のバランスを見ずに相手のバランスを どう崩すというのだろうか。

片脚で立って相手を押すのと
両足で立って相手を押すのとは
当然違いがあるのは実験してみれば
分かると思うが、同じようなことである。

まず、相手のバランスを崩すことより、
自分のバランスはどこでどうなっているのか。

すると、良いバランスとはどんなものなのか。
自ずと観るべき点が絞れてくる。

相撲を見ていると、
勝つ力士は相手のバランスをどうするというより、
自分のバランスを大切に(できている)していることが
見える。

相手を押すために技術や方法を学ぶより、
自分のバランスがどこで崩れやすく、
どのタイミングで崩れているのか気付かなければ、
技術や方法、気迫すらも意味がなく、
押すとうい運動のパフォーマンスは永遠に変わらない。

分かりやすく説明すればこんな感じである。
押している(または引いている)最中、突然相手がいなくなったとしたとき、
自分で立っていられる状態があるか。もしくは相手寄り添ったり、
掴んでいないと立っていることができなければ、
すでに自分のバランスは崩れていると言ってもいいだろう。

またその状態とは心の状態とも密接に関係している。
自分の体のバランスが崩れているのだから、当然心も置き所がなく、
メンタルの不安定さも生まれている。

自分のバランスを保てている上で押す。
自分のバランスを保てている上で引く。
自分のバランスを保てている上で投げる。

当たり前ではあるが、この過程をよく観察していると
自分の穴が見えてくる。
バランスは全ての運動の前提条件として捉えてみると、
新しい感覚を発見できるかもしれない。

是非試してみて頂きたい。
                        kab labo.小関

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