小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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強化すれば弱化を招く|2012年6月17日

身体全体のバランスを大切にしたいのであれば、

とりあえずのバランスをとるために

錘(おもり)で調整しないこと。

 

右に偏ったら、左を。

左に偏ったら、右を調整するようなもの。

そうすれば、また逆を調整して更に逆に…とスパイラル状態に

陥ってしまう。

 

私は右に偏ったら左を使って真ん中に

左に偏っていたら右を使って真ん中に戻るように

アドバイスするように心がけている。

 

時には上や下を使うこともあるし、

同じ症状にまったく違うことも言うこともあるが、

どれもその人の真ん中に戻るためにという前提があるのです。

 

身体でいうと錘(おもり)とは局部的な強弱である。

例えば、肩が弱いから肩を強化しよう。

肩が緊張しやすいから肩を脱力しよう。というようなもの。

 

もちろんそれが悪いという訳ではないが、

身体の一部を強化(弱化)するということは、

弱い(強い)ところをわざわざ作る様なもの。

部分を強く(弱く)するということは、

それ以外は弱く(強く)なるのである。

 

つまりケガの原因をつくりパフォーマンス低下を招く。

 

強弱の調整でバランスをとるのではなく、

本来身体は全体でひとつであるということを把握し、

動きそのもののを変える(動き作り)ことにより結果的に

強弱を薄くしていくことができ、バランスが自然に

整っていくことでしょう。

是非お試しいただきたい。            

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