心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録
自分に保険をかけいないことで身体能力が発揮されます。
ここで言う保険とは、
自分がやることを先に自分に示すことです。
具体的な原因としては、
先に結果にアプローチする先走る気持ちや
こうでなければならないという固執した感情、恐怖や不安感。
また繰り返しの運動による自動反応(癖)などが上げられます。
それによって動作の「起こり」が生まれます。
動作の起こりとは、その動作が行われる前に動作の予測や結果を求めることで現れます。
動作する前に過剰な準備として表層に現れる現象です。
(実際に動作していないのにカラダの中では動作してしまう。運動のズレが生じる)
自分も相手も無意識で反応しているのであまりここについて話されることはありませんが、
結果、パフォーマンスに大きく影響する原因ともいえるのです。
ですから、相手が自分の動きを事前に察知してしまいます。
例えば、いくら速球が速くても打たれてしまう人がいます。
単純に160キロ出せば打たれないということはありません。
逆に速球が130キロでも打たれない場合も沢山あります。
以前、プロ野球選手に走り方の指導をさせてもらったら、
その選手はチームでベースランが一番早くなったと言っていました。
それは盗塁で最も大切なスタートを切るときの「起こり」をなくしたことが、
大きなキッカケとなっています。
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また、サッカーでも必ずしも100m走が速い選手がボールにタッチしゴールできるとは限りません。
FWがゴール前に飛び出す瞬間も相手DFがいつも注意しているにも関わらず、
DFを振り切り抜け出すことが出来る人と、抜け出すことが出来ない人がいます。
これらはすべて保険(起こり)が影響してきます。
アルゼンチンのメッシについてもよく言われますが、
「彼はボールを持つと速くなる」と評価されています。
見方を変えて表現すると「ボールを持ってもスピードが落ちない」というのが
僕の見た方ですが、こちらの方がリアルな見解だと思います。
彼の場合はまさしく保険(起こり)なく動いている典型の選手です。
バスケにしてもテニスにしてもバレーボールにしても格闘技にしても、対戦相手がいる競技ではもちろんですが、
射撃やアーチェリー、サーフィンなど対戦相手がいない競技でもこの保険(起こり)結局は自分への負担となって帰ってきます。
人間の依存性が保険を作り、その保険が起こりを創り出します。
そして起こりがズレを齎しパフォーマンスを低下させるのです。
この保険や起こりを外すためには自分を観察する注意深さが必要となります。
まずは自分の動き出しを冷静に見つめてみることをオススメします。
小関勲