小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


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貴方の従業員は何人ですか?|2006年6月 3日


KAB LABO.のバランストレーニングは、軸感覚、中心感覚を鍛えるという、単一的なトレーニングではありません。
すべての動き・形にバランスという要素が存在するなら、動作をおこなうことが即バランストレーニングとなり、パワー・スピード・美しさ、メンタル強化とすべてのことが一体とならなくてはなりません。
前述したように軸感覚と中心感覚をわざと意識させることは、全体性を損なうことになってしまうので、「全体の安定性」を第一に考えてトレーニングすると効果的となります。

一般的に片足立ちを例にとってみます。だいたい普通は、地面に着いている足だけを、意識しバランスをとってしまいます。
それは、軸感覚、つまり固定状態になってしまいます。
普段、歩く時に片足ずつ軸を移動しながら歩いているでしょうか?そんな歩き方をしたら普段の何倍も疲れてしまうはずです。
何気なく歩いているときは、全体性がありますから、普通は今やったような片足重心になることはありません。
(これは全体性があるかないかを自覚するには分かりやすいので、是非体験してみてください)
体の役割はそれぞれにしっかりとあって、地面に着いている足だけではなく、浮いている足、腕、体すべてが「片足をあげる」という運動に参加しなくてはなりません。
もしその状態をつくっているのなら大変です。

例えば、自分の体に100人の従業員がいるとします。
動作をおこなうのに、100人が役割をもって働けば、スムーズに負担なく仕事は進みます。
しかし、70人が働いて30人が休んでしまったらどうなるでしょう?
30人分労働を70人が背負わなければならなくなるのです。
これが毎回続いたら、常にオーバーワークをしているのですから、必然的にどこかがパンクすることは想像がついてきます。つまり、ケガやバランスを崩すことに繋がるのです。
それを回避するには、自分の全体性を知ることです。

今、貴方の体は何人が働いてくれているでしょうか?