小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

二次元的思考と三次元的体|2006年6月 3日


何度も言いますが、大事なのはバランスは鍛えるものではないということです。
もともと持っているの能力ですから引き出すことなのです。
野生の動物で言えば、サルやチーターがわざわざバランストレーニングをしているでしょうか。
人間も同じ動物ならば、本来そのような要素が備わっていると考えることが妥当といえるでしょう。ではどうしたらその状態を認識すればいいでしょうか。

「貴方がいい状態・いいプレーをした時を思い浮かべてみましょう」
どうですか?
多分本当に思い浮かべることは困難なはずです。
なぜかというと、人間(世の中)は三次元の動物なのですが、不思議と人間の思考だけが二次元的だからです。人間の動作は三次元ということになります。三次元の動作を二次元の思考で理解すること自体がそもそも間違いなのです。

例えば、初めて自転車に乗ろうとした時、すぐに上手に乗れたでしょうか?すぐ乗れた人は、人に指導されなかった人か、アドバイスを聞いているようで、聞いていなかった人でしょう。
逆に、まじめにアドバイスを真に受けた人ほど、なかなか乗れなかったはずなのです。
これが二次元的動作と三次元的動作の違いなのです。
人間はの意識は1つのことしかできません。
しかし体は同時に沢山のことができるのです。
何でも上手くできる人は、簡単にやっているように見えますよね。
本当に簡単にやっているのです。

ですから、ただ単にいいプレーを思考で生み出そうとすると、大きな落とし穴に落ちる可能性があるのです。もしイメージをするのであれば、なんとなくがちょうどいいでしょう。
一流プレーヤーは実際の動きの中では、思考でプレーはしていません。しっかり大事なところは、体に任せているのです。
動きを思考で理解しようとしている人たちほど、実は二次元的なぎこちない動きしか表現できないのです。

まずは自分の思考に「動作は三次元だ」と理解させ、体に任せてみることから始めてみましょう。