小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

視点を変える|2009年2月26日

●運動の視点を変えてみる。

運動の視点を変えると、
運動の質を変えることができる。

では、どう変えれば質が変わるだろう。

人は実感したところに意識を置きやすい。

例えば、パンチを出すとき、
どこに一番実感を持つだろうか。
一般的には腕や肩辺りに実感を持つ人が
ほとんどではないだろうか。

ゴルフのスウィングのとき、
軸足に実感を持つ。

荷物を持つ時、腰に実感を持つ。

このように運動のポイントに
意識をおくことが当然のように思われる。

kab labo.では、このような状態を
「偏り」としている。
偏りとはバランスを崩す原因である。
実感を持つことは運動の不自由さを招くのだ

試しに片腕を出して
なるべく早く腕を振ってみる。

次に、その腕を強く握って
同じように腕を振ってみる。

次に肩に実感をもって
腕を振ってみる。

もう一度、無駄な力を抜いてから
腕を振ってみる。

違いが分かっただろうか。

自由度、力、速さ全てにおいて、
違いがあるはずである。

ひとつの運動において、
自分が実感として持っているものを
変えてみると新しい世界が広がる。

例えば、走ったり、歩いたりするとき、
蹴り足(後足)に実感を持つ人が多い。
これを、出す足(前足)に視点を持ってくる。
すると、気持ち悪いくらい楽に前に進むことが分かる。

陸上関係によくお伝えしているがとても驚かれる。

これだけでパフォーマンスが激変したことに
気付くだろう。

これは、前足に意識を置いたことが招いた結果ではなく、
「蹴り足から意識が離れた」ということが変化をもたらしたのだ。

運動は全体であると度々言っているが、
まさに全体の作用がもたらした変化であろう。

是非試して頂きたい。
                           kab labo.小関

H21.3.20 kab labo.バランス講習会、アドバンスセッション in東京|2009年2月24日

3月kab labo.バランス講習会、アドバンスセッション in 東京 「バランスでラクラク生活、ラクラクスポーツ」終了しました。

バランスボード(BBB)やBBBタイプG(バランス下駄)を使って
身体のバランス力を体感していただきます。
タイプGを使っての講習は好評です。楽しみにしていてください。

腰痛や肩こりの原因やスポーツパフォーマンス向上のヒントに
お役立てください。新年早速、高校サッカーや箱根、ラグビー、野球などで
BBBやkab labo.トレーニングが成果をだしてくれました。
そんなノウハウを少しでも皆さんに吸収していただければと思います。

大事なのはまず、自分のバランスを知ることです。
バランスを保つことは、同時により良い姿勢を作り出してくれます。
姿勢は即パフォーマンスに繋がります。
そして姿勢とは形状(外的)ではなく、状態(内的)です。
状態とはどんな状態のことでしょうか。

是非、体感してそれぞれの分野でお役立てください。

また一般講習会とは別にアドバンスセッション実施いたします。
kab labo.講習会を2回以上受講された方対象に行います。
バランストレーニングを活用したい方、身につけたいとお考えの方、
個々に対してのトレーニングのポイントや注意点、
トレーニング方法など個々に合わせてアドバイスさせて頂きます。


講習会、アドバンスセッション受付 

日時 3月20日(金・祝) 終了しました

▼一般講習会  スタジオ
    15時00受付
    15時30分〜17時30分
   
▼アドバンスセッション 会議室
    18時00分〜19時30分

※過去に2度(当日受講可)kab labo.講習会を受講された方のみお申込み可能です。
※人数には制限がございます。先着順となりますので、詳細は個々にご連絡いたします。

場所
 江戸川区総合体育館 1階 スタジオ 、 会議室
〒133-0043 東京都江戸川区松本1-35-1
TEL.03-3653-7441 FAX.03-3653-7161
(※講習会の詳細、お問い合わせ、お申し込みは下記連絡先よりお願いします)

交通アクセス

講師 kab labo.代表 小関勲

参加人数 【一般講習会】 20名  

        【アドバンスセッション】 5名 
       ※2回以上kab labo.講習会受講者 

会費(会場費込み) 
        【一般講習会】7,000円
 
      
  【アドバンスセッション】7,000円 ※特別価格(通常15,000円)

持ち物 筆記用具、動きやすい服・靴、各競技で使用する道具など

問い合わせ
 

講習会、アドバンスセッション受付 

練習の意味|2009年2月20日

●感覚を試す

練習とはどんな意味があるのだろう。

鍛えるため、ということもあるだろうが、
最終的には自信をつけるためである。


では、自信とはどうやってつけていくものだろう。

それは、それが当たり前になっていくことである。
当たり前とは、人に左右されない自分自身の動きをすることだ。
自分自身の動き、それは自分のバランスを知ることであり、
その中で自由に動くことに繋がる。


自由とはどんなものだろうか。
まずは、試してみることから始めなくてはならない。

それが自由でバランスが良いものかどうか。

こんな感じではどうか。→やってみる。
こんな感覚だったら。→やってみる。

そうやって自分の感覚、感性で判断していくと
いつの間にかバランス力は向上している。

様々な練習風景をみているが、自分の感覚を試している
ことをほとんど重視していないように思われる。

技術やチームプレーを試すことも大切だが、
自分自身の感覚を試すことを忘れてはならない。

そやって捉えていくと、練習の意味も大きく変わってくるだろう。
是非試して頂きたい。
                       kab labo.小関


▼自分のバランスを試してみては
3月20日 東京バランス講習会   3月21日仙台バランス講習会

扉を開ける|2009年2月19日

●扉を開ける 身体の感覚を深めていくには、 同じようなことの突き詰めとも言える。

一度理解したら、それで終わりではない。
扉を開けたら、次の扉が待っている。
またその扉を開けていく。

この扉を開け続けるという「過程そのもの」
大切なものがある。

ただ、見た目が同じような扉であるため、
最初は進歩していないように感じることもある。

扉を開け続けているうち、
いつからか毎回違う扉を開けていることを知る。

すると、いつの間にか身体と動きの調和が良くなって
いることに気付く。

感覚とは、意識できていないところの働きが大きい。
歩くという行為も意識しているのは、方向性や速度を
決めるだけで、後は意識していないところが
ほとんどやってくれる。

扉は意識できるところである。
どれだけ扉を開けたかで自分の感覚が深まっていくのだ。

ただ、扉を開けるには1つ条件がある。

それは、扉を抜ける際には何も持っていないことである。
今までの経験、常識、記憶、培ったもの、成功、失敗、一秒前のことすら・・・
常に自分ひとりしか通ることのできない扉である。

今までの経験をなかったことにする必要はない。
ただ、それらを手放すことはできるはずである。

とりあえず、目の前の扉を開けることから。

                     kab labo.小関

感覚は環境を創る|2009年2月18日

●感覚は環境を創る

身体は理屈では説明できない。
もちろん、局所的な機能や関係は
説明することは可能であろう。

しかし、その局所は常に身体全体の上に
成り立っていることを忘れてはならない。
全体があっての局所的な検証でなければならない。

だから、ここを混同すると上手く行かないのは
当然なのである。
局所的な理解をもって、身体全体は働かない。

例えば、走るにしても大腰筋が大切だと言う。
確かに必要な要素ではあるだろうが、
それだけに注目しすぎていいのだろうか。

ボルドー選手など異常な大きさの大腰筋があるようだが、
彼自身それを知って大腰筋を鍛えた訳ではない。

しかし、局部的な理論に信仰を持ってしまう人は、
大腰筋を鍛えれば足が早くなると思ってしまう。

この時点で、ボルドー選手とはまったく違うアプローチに
なっていることに気付かなければならない。

人や動物は環境で身体の構造や機能や突出させる能力が
違ってくる。

それは、環境という全体的影響であり、
個人がどうこうできるものではない。

ボルドー選手も環境の影響は大きいだろう。
その環境の影響で掴んだ感覚の方が
なによりも早く走るために大切なことなのである。

そう考えれば、
身体にしても全身の感覚を変えることで
自然と機能してくるところが変わってくると言える。

感覚を変えていくとは、環境を変えることである。

私たちは環境を変えるために、いきなり、ジャングルに居を
移すわけにはいかない(笑)

だから、手っ取り早くできるのは感覚を変えていくことである。

感覚をどのように変えていくかで
全体の作用、働きは大きく変わっていく。

kab labo.バランス講習会では、
そうやってどんな感覚が体の統率を生み、
どんな感覚が能力を低下させてしまっているのか
体感しながら行なっている。

ある高校では5年前くらいから、バランストレーニングをはじめ、
全体性を大事に感覚的トレーニングを行なっているが、
今年はすでに5人ほど140キロ台を投げる選手が出てきている。
ちなみに局所的トレーニングは一切やっていない。
さらに、部員70名のうち、ケガ人はいないそうである。

局所的なトレーニングではなく、全体の感覚を変えることで
環境を変化させたことが、能力発揮に大きく関わっているだろう。

局所の強化ではなく、全体の調和。それが、バランスであり、
能力発揮の大きな鍵になる。

是非試して頂きたい。
                          kab labo.小関


仙台にてkab labo.講習会を行います。よろしければ。

→を知る|2009年2月17日

●→を知る

相手や結果をどうにかするには、
その過程や道筋が大切である。

過程や道筋とは、
例えば、A→Bというような
結果(A)から結果(B)ことではなく、
「→」のことである。

一般的にトレーニングとは
このAとういう形やAについての理論を
深めていくことを繰り返しているもの(Bもしかり)。

よく、動きの解説で「1、2、3」というように
動きを分解しているが、それを素で行なっているのが
一般的トレーニングの理解である。

だから、その過程や道筋である「→」そのものに
目を向ける人は非常に少ない。

何故なら、AやBとは違い、指し示すことが困難な
部分だからである。

例えば、茶碗の本体はどのような素材でどう作られたか、
そしてどうやれば上手くできるのかというように理解できる。
つまり、茶碗自体がAやBである。
「→」はその茶碗の空間を指しているようなものなのだ。
しかし、どんなに良い陶器でも、どんなに良い柄でも
どんなに有名な人が作ったものでも、お茶を注ぐ空間がなければ、
茶碗としての意味がなくなってしまう。

そんな「→」を知るためには、
見た目や形に囚われないことである。
結果はすべて結果的なものである。
振り返って初めて理解できるものであり、
認識して理解できるものではないという理解が必要である。

過程や道筋は常にそこにあり続け、
自己が振り返ったところが結果となる。

つまり、大事なのは結果という幻想に惑わされず、
過程や道筋を景色を眺め歩るき続けることである。

それが感覚を大切にすることに繋がる。
「→」は感覚でしか捉えられないものである。
そして誰にも頼れない自分だけの領域なのだ。

相手や結果を求める前に
自分はどこに居るのかが重要である。

自分の立ち位置が分かったなら、
どこに動いても自由なのだから。

                      kab labo.小関

H21.3.21 kab labo.バランス講習会in仙台|2009年2月10日

2009年kab labo.バランス講習会 in  仙台 
「バランスでラクラク生活、ラクラクスポーツ」終了しました。

 テーマは「バランスでラクラク生活、ラクラクスポーツ」です。
バランスボード(BBB)やBBBタイプG(バランス下駄)を使って
身体のバランス力を体感していただきます。
タイプGを使っての講習は大変好評で、動的なバランストレーニング
として効果を出しております。

腰痛や肩こりの原因やスポーツパフォーマンス向上のヒントに
お役立てください。新年早速、高校サッカーや箱根、ラグビー、野球などで
BBBやkab labo.トレーニングが成果をだしてくれました。
そんなノウハウを少しでも皆さんに吸収していただければと思います。

大事なのはまず、自分のバランスを知ることです。
バランスを保つことは、同時により良い姿勢を作り出してくれます。
姿勢は即パフォーマンスに繋がります。
そして姿勢とは形状(外的)ではなく、状態(内的)です。
状態とはどんな状態のことでしょうか。

是非、体感してそれぞれの分野でお役立てください。
kab labo.初の仙台講習会です。皆様とお逢い出来るのを楽しみにしております。

講習会申し込み 

日時 3月21日(土) 終了しました。

▼バランス講習会
    14:00受付開始
    14:30〜16:30

場所
 広瀬文化センター リハーサル室 
〒989-3125仙台市青葉区下愛子字観音堂5番地
TEL.022-392-8401
(※講習会の詳細、お問い合わせ、お申し込みは下記連絡先よりお願いします)
JR仙台駅仙山線のりば6番線7番線で、山形、山寺、作並、愛子方面行きに乗車し15〜25分、愛子駅で下車。徒歩7分。

交通アクセス

講師 kab labo.代表 小関勲

参加人数  20名 
       
会費(会場費込み) 7,000円
 

持ち物 筆記用具、動きやすい服・靴、各競技で使用する道具など

問い合わせ
 

講習会申し込み 

気配を消す|2009年2月 3日

●気配を消す 相手に動きを読まれてしまう。 読まれにくい人、読まれやすい人の 違いは何だろうか。

実は、相手は貴方の動きを予測しているのではなく、
貴方が動く合図をしているから気づかれる
というのが真相である。

えっ、そんなことはないはず!
と思うかもしれませんが、

相手自身も気付いていない信号(つまり無意識)を
キャッチし貴方の動きを読んでいるのです。

では、どんな信号をだしているのでしょうか。
信号とは、動きの癖のようなもので、
無意識レベルのルーティンと考えてもよい。

つまり動く前に、何か起点を作り動いているということだ。
例えば、踏ん張ってから動く癖。
力を抜いてから動く癖などなど。

動く前の動きが信号となり、相手に届くのだ。

では、実験してみましょう。まず2人ペアになります。
Aさんが片手を差し出します(手の甲を上にして)。
Bさんはその出した手の上に片手を触れ合わないように重ねます。

これで準備オーケー。

ルールは簡単。
・Aさんはいつでもいいので、素早くその手を後に引きます。
・BさんはAさんが少しでも信号を発したらその手を掴みます。
※注意点、動き自体を検証しているため、フェイントは一切使わないこと。

・まず最初に、自分なりに素早く手を引いてみる。
・次に、どこか起点を作った状態で、手を引いてみる(足元や腰など)。
・次に、手を引くのではなく、肘先端を引く感覚でやってみる(一切準備せずに)。

それぞれ違う質感を味わえると思います。
さて、どれが気配なく動けただろうか。

このように同じ動作を違う感覚で行うことで
動きの質を変えることができる。

これは意識をそらすことで
「引くという動作」から離れたことにより
無意識のルーティンからも離れられるのだ。

いつの間にかマニュアル化された動きは
無意識のルーティンを作り出す。

そのルーティンを外していくには、
動作や方法に囚われるのではなく、
意識や動作の起点がないかを
常に自分を観察することである。

打撃や投げなど他の動作にも応用できるので
是非試して頂きたい。

                  kab labo.小関

素で捉える|2009年1月31日

●素で捉える。

素で捉える。
つまりそのまま作為なく捉えると
全体を捉えることになる。

実際は捉えないといことなのだが…(笑)

頭で理解しようとすると、
瞬時にそれらは部分化してしまう。

人(自分も含め)は理解して動くという習慣が
強く染み付いてしまったため、
そういったサイクルが定着している。

理解するとは
フォーカスすることである。

フォーカスが悪いわけではないが、
それが答えになると問題が生じる。

フォーカスした理解が増えれば、
知識となるが、それはいくら増やしても
部分の組み合わせでしかない。

りんごの成分をすべて理解しても
潰したりんごを元に戻すことはできないし、
人工的に作ることもできない。

理解+理解+理解…∞=部分の組み合わせ

大事なのはフォーカスしても
素で捉え直しておくこと。

素で捉える→フォーカスしてみる(理解)→素で捉える

全ては刻一刻と変化している。
変化していないものはない。
その変化をリアルに捉えるためには、
理解は置いておく必要がある。

こんなサイクルで物事が見れると
ココロもカラダも、
常にニュートラルな自分を保つことができだろう。

身体はまず全体ありき。
部分の組み合わせではないことを
理解に理解させておくことである。

是非試して頂きたい。

▼では、全体とはなんでしょうか。
体験したい方はこちら。
2月バランス講習会→ 
詳細は

                      kab labo.小関

間合いを知る|2009年1月30日

●間合い 間合いを取る。 間合いを詰める。 武術だけではなく、スポーツや仕事、人間関係など すべてに関わってくるのがこの間合いである。

この間合いで誰がその場を仕切るのかが決まり、
スポーツであれば、どちらが主導権を握るのかが決まる。

それは、ただ相手がいての距離感や相互関係での
物事ではない。

自分らしさをどれだけ保てるかが決め手となる。
人は自然に行った時ほど能力を発揮する。
考えすぎたり、固めすぎたり、使いすぎたりと、
過ぎるはパフォーマンス低下の一番の原因である。

大事なのは、自分自身の間合いを持つことである。
自分自身の間合いとは、心も体も早すぎず、遅すぎず、
間に合って動くことである。

焦って動くこと、考えすぎて動かないこと、
どちらも間に合ってはいない。

自分に間に合うこと。

相手に合わせる前に自分の何がズレているのか。
事に自分が間に合っているのかをよく観察してみる。

それが結果的に間合いを詰めたり、間合いを制すること
に繋がってくる。是非試して頂きたい。

                       kab labo.小関