小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

注意の注意|2008年9月22日

●注意の注意

注意すること。

私たちは注意するといった場合、
殆どが何かに注意する。

それは目的を持ってしまうこと。

だから、
何か予め注意する事柄を決めていることになる。
それは見方を変えれば、
他のすべてが疎かになりうる状態でもあるのだ。

大事なのは、部分的注意ではなく、
目的を決めない全体的注意である。

例えば、スポーツで何度も失敗していることに
注意すればするほど、
他のことが疎かになり、結果的に同じような失敗や
違う失敗をしてしまう。

ここでの大きな問題は、
問題を問題にしていることである。

これが部分的注意の注意点。

「失敗する何か」から離れた時
この問題は解決し始める。

何かを注意するのではなく、
不注意が起こったことに気付くことが大事。

そのためには、
目的を持たない全体的注意が大事である。

全体的に注意とは、ニュートラルであり、自然体である。
逆にニュートラルで自然体の時しか、全体的注意はできない。

この時、結果的に一番注意深くなっている。

                            kab labo.小関

身体操作法|2008年9月18日

●身体操作法 身体の使い方や操作方法など 最近では色々とある。

私自身も講習会などで
身体の使い方を伝えているが、
大事なのは方法や理論ではない。

身体や動作、運動の捉え方(考え方)と
バランスの良い感覚掴みである。

方法や理論は殆どが跡付けである。
理解は行う前にするのではなく、
後からするものである。

形や型はいつでも修正できる。


-捉え方-

身体のことは殆ど分かっていない。

分かっていることはほんのわずかである。

しかし、人は分かっていることを駆使して
分からないことも分かろうとする。
安心したいのだ。


それが制限となり、バランスの偏り、崩れとなる。

では分かっていないことを
どう理解したらいいだろうか?


それは分からないままにしておけばいい。

つまり、自然にしておくことである。


自然という状態が全体を取りまとめてくれる。

ほんの少し分かったことを利用するより、
殆ど分かっていないことを活かした方が
いいのではないだろうか?

そうやって自分を苦しめてしまっている
スポーツ選手が本当に多い。

人はわからないことが殆どなのだ。
それが当たり前なのだから
そうしておけばいい。

何の問題があるだろうか。
その方が体も動くし、作用も大きいのだ。


-感覚を掴む-

これは是非体験して頂くしかないので、
機会がございましたら覗いてみてください。

▼kab labo.講習会 in 東京 H20.9.27
詳しくは http://www.kablabo.com/2/5/

H20.9.27 kab labo.講習会in東京|2008年9月10日

kab labo.ボディバランス講習会 in 東京 終了しました。 9月kab labo.講習会in東京を開催いたします。

北京オリンピックも終わりったと思えば、
次の目標に向かって新たなチャレンジが始まろうとしています。
お陰さまで、BBBもオリンピックや全国大会、高校野球で大活躍!
アスリートたちへのトレーニングも少しずつ増え、
また新たな変化を見せてくれます。

私も選手やそれを学んでくれる人達に少しでも身体の楽しさや
自然への理解を深めてもらえればと思って取り組んでいます。

競技の技術を高める前に大切なのは、自分の身体の説明書を
どれだけ理解できているかです。
それは、頭で理解することではなく、感覚という器官を通して
体感で理解していくしかありません。
レベルの高いプロスポーツ選手、アーティストになればなるほど
この感覚言語を兼ね備えています。

しかし、それは学校やスポーツクラブで教えてはくれません。
kab labo.講習会では、そんな感覚言語を知るために様々な
運動、動作を通してパフォーマンス向上のためのヒントを掴んで
頂きたいと考えています。

9月の講習会、是非ご体感ください。

今回のテーマは「行いと思いを一致させる」です。

<基本内容>
・バランスとは?
・状態が形をつくる。形の弊害
・身体を区別することが運動性を低下させる
・局部性と全体性
・自己バランスを知る(ボディバランスボード)
・バランスの保ち方
・正しい姿勢と自然な姿勢
・ニュートラルポジション、パワーポジションを知る
・緊張と弛緩の役割
・ゾーン発揮の秘密〜過去、現在、未来
・バランスの崩れがケガを引き起こす
・身体の可動範囲を知る
・道具と一体になる
・競技バランス
・技術が5%、感覚が95%
…etc

◆日時 平成20年9月27日(土)  終了しました。
一般講習会 20名   
   15:00〜17:00 【行いと思いを一致させる】 

パーソナルトレーニング 1名
  17:30〜19:00
※パーソナルトレーニングについては別途お問い合わせください。

◆場所  江戸川区総合体育館  1階 スタジオ
〒133-0043 東京都江戸川区松本1-35-1
TEL.03-3653-7441 FAX.03-3653-7161
(※講習会の詳細、お問い合わせ、お申し込みは下記連絡先よりお願いします)

交通アクセス

◆講師 kab labo.代表 小関勲

◆参加人数 【基本内容・行いと思いを一致させる】 20名 

◆会費(会場費込み)
 参加費    7,000円

◆持ち物
 筆記用具、動きやすい服・靴、各競技で使用する道具など

お問い合わせ
 

お申し込み

勝負脳|2008年8月21日

【勝負脳】

スポーツの祭典、オリンピックでは勝負脳という言葉が
注目されている。kab labo.風に解説してみよう。

人は「行為・行動」する前に、それを「決断」している。
そしてその前には、「思い」が生じている。

我々はこの一連の流れを
個々の物として理解する傾向がある。

身体は、もともと全体が一つのものであり、
バラバラに組み合わせて使うものではない。

つねに全体観という視点を忘れてはならない。

行為を変えることで、人格や性格も変わることもあるが、
変わらないことも多い。

何故だろうか?

それは、前述したプロセスを一つとして捉えていないからである。

思い → 決断 → 行為

この3つは一つの行為であり、一つのプロセスである。
だから思うことは、即行為となる。

思っても決断できなければ、行為までには及ばない。
一般的にはこれは、行為は行なわれなかったことになるが、
実際には思った時点でそれが行為なのである。

厳密に言えば、実際の行動がなくても身体には、
わずかな反応として表れているのだ。
つまり行為していることになる。

例えば、やりたくないことでもやらざる得ないことがある。
思いは抵抗しているが、行動・行為をしている。
これは、心と体との分離が始まっていることになる。

まるで、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるように。

だから身体的には、疲労度合いが大きくなる。
また、能力(運動)発揮にブレーキが掛かることになる。
100%の能力が70%や50%となるようなものである。

逆に、やりたいけど、行為できないことも同じストレスとなる。

もちろん、社会的動物である限り、必要な場合もあるが、
常にこの状態がある人は、いつかオーバーヒートしてしまう。

ただ、運動に関しては大きな弱点となる。

「思い」だけ変えて、決断できず、行為が伴わない。
「行為」だけ変えたが、思いが伴わない。

大事なのは、思いと行為を一致させることである。
まずは、自分の思いに注目して、行為・行動との
方向性に目を向けてみてはいかがだろうか。

                      kab labo.小関

感覚を高める|2008年8月 5日

●感覚を高めることの意味

よく感覚を高めるには?
という質問を受けます。

木登りをする?
川遊びをする?
竹馬に乗る?

実はこういった行為が
感覚力を高めるのでは
ありません(確かに学びやすいが)。

大切なのはどれだけ
主体的に違いを感じることが
できるかなのです。

遊びはこの主体性という感覚を
掴む上でとても大切です。

バランスボードもそうですが、
主体性を持たない限り
バランスを保つことはできません。

自分が乗ろうとしないかぎり
絶対にバランスは保てないのです。

自分が選手であり、コーチでなくては
なりません。

トップアスリートたちはこの感覚を
持ち合わせています。

イチロー選手や谷亮子選手をみても
分かると思います。

大切なのは主体性を持つことです。
つまり興味を持ち続けること言っても
いいかもしれません。

木登りや、竹馬のような遊びは
型にはまったものはなく、
自分の感覚が優先されます。

感覚が優先されれば、
人は、辛さより、楽さや自由さに
注目することができるのです。

するとそこには、
もっと楽になるには?
もっと自由に動くには?
早く動けるには?

という感覚の追求が始まります。

この感覚の追求が感覚を深めることになります。

高めるというと、付けたし、加えるようなイメージに
なりますが、感覚は付けたすことはできません。

感覚は深めるものなのです。

楽しさがなくなった人は、
感覚の探究に足踏みをしている状態と言えます。
感覚を型にしてはなりません。
感覚は常に変化しているのです。

その変化に目を向けたとき型は取り外されていきます。
そして次の一歩を踏み出すことができるのです。

※感覚を深めるためのキッカケをkab labo.では提供しています。
よろしければkab labo.講習会に!

自信を得るために|2008年7月29日

【 自 信 】

自信とは、
自らを信ずると書く。

心で信じることを
自信というのではない。

自らとは、
心身すべてということである。

心身すべてを
信じられている時、
心と身体との差異がなくなくなり、
自信という感覚すら消えている。

私たちが自信ということを
自覚できるのは、
自信がない時だけである。

だから、
自信がないことを自覚することは大切だが、
自信がないところに意識をおく必要はない。

H20.7.12 kab labo.講習会in東京|2008年6月21日

kab labo.ボディバランス講習会 in 東京 終了しました。

7月kab labo.講習会in東京を開催いたします。
競技の技術を高める前に大切なのは、自分の身体の説明書をどれだけ理解できて
いるかです。
それは、頭で理解することではなく、感覚という器官を通して解読できるものなのです。
レベルの高いプロスポーツ選手、アーティストになればなるほどこの感覚言語を兼ね
備えています。しかし、それは学校やスポーツクラブで教えてはくれません。
kab labo.講習会では、そんな感覚言語を知るために様々な運動、動作を通して
パフォーマンス向上のためのヒントを掴んで頂きたいと考えています。

近年プロのスポーツ選手でもこの感覚を理解しようとする選手が増えています。
WBCで活躍した選手も歩き方や立ち方を変えることによって、技術が変化しました。
また一般的なフィジカルトレーニングを一切せずに、140キロや130キロ以上の
速球を投げる高校生投手が現れたのも一つの結果です。

そのためには自分の身体の純粋な機能を知る必要があります。
運動の原則を理解することによって質の高い動きが可能となります。
物の質を理解するにつれ、その物の価値が変化するように
自分の身体もよく理解するごとに、動きの質が変化していくのです。

一度身体を通してバランスを体感してみてください。

<プライマリーバランス(根本バランスとは)>
・バランスとは?
・状態が形をつくる。形の弊害
・身体を区別することが運動性を低下させる
・局部性と全体性
・自己バランスを知る(ボディバランスボード)
・バランスの保ち方
・正しい姿勢と自然な姿勢
・ニュートラルポジション、パワーポジションを知る
・緊張と弛緩の役割
・ゾーン発揮の秘密〜過去、現在、未来
・バランスの崩れがケガを引き起こす
・身体の可動範囲を知る
・道具と一体になる
・競技バランス
・技術が5%、感覚が95%
…etc

◆日時 平成20年7月12日(土)  終了しました。
      
    開場は15:00より
  15:30〜18:30 【根本バランスとは】 

◆場所  江戸川区総合体育館  1階 スタジオ
〒133-0043 東京都江戸川区松本1-35-1
TEL.03-3653-7441 FAX.03-3653-7161
(※講習会の詳細、お問い合わせ、お申し込みは下記連絡先よりお願いします)

交通アクセス

◆講師 kab labo.代表 小関勲

◆参加人数 【根本バランスとは】 20名 終了しました。

◆会費(会場費込み)
 参加費    7,000円

◆持ち物
 筆記用具、動きやすい服・靴、各競技で使用する道具など

お問い合わせ
 

お申し込み


大人も子供も体育の時間 参加者の感想|2008年5月27日

D1000005.JPG今回は身体研究家の甲野陽紀氏をお迎えいたしまして、
体の不思議、使い方など楽しく体験していただけたと思いま
す。何故こんなに楽に人を起こすことができるのか?
何故こんなに自由に体を動かすことができるのか?
みなさん、自分の体なのにとても不思議だったようです。
午後は小関勲がバランスの講義をさせて頂きましたが、
なんとなく、体の不思議さを整理できたならば幸いです。
また甲野氏とのコラボレーションを考えております。
是非楽しみにしていてください。
  ※下記講習会風景写真

      講演する甲野氏

まだまだ自分の体に進化があるなと感じました。
色々な情報、経験で事実に逆らおうとしていると思いました。
どちらの講習会も全体性で変化していくことが分かりました。竹内康之様

人間の体の不思議さ未知なる能力に興味がでた。
しかし、感覚的な内容が多かったため理解が少し難しかった。40代男性

ちょうど良いという感覚の大切さバランスボードに乗れた後
今まで以上に楽になった。                     倉幹男様

大変参考になった。目で見ることや全体性や制限について興味深かった。
                                      30代男性

概念として良くわかっが、もう少し具体的なトレーニング内容を期待していた。
                                      30代男性

大変参考になった。目や頭(脳)の関係が興味深かった。小川清貴様

人の動きに関することは、ちょっとの違いが大違いだと常に思っていますが、
外的に分からないような視線や意識の変化で動作がやりやすくなったり
やりにくくなったりするのがとても面白かったです。       井波敬三様

今まで疑問に思っていた運動法や理論がやはり違うことがハッキリしました。
                                      伊東大之様
実際にバランスボードに乗ってみて新たな感覚が得られました。
ホームページ上で拝見している内容を体感できてよい経験となりました。
                                       金田智美様
意識が体の邪魔をしている体験は面白かったです。部分的なテクニックで
何でも処理しようとしていることに気付きました(思考も含め)。 30代男性

色々難しいこともあったが、体験させてもらいながら初めて知ることが
多かった。ありがとうございました。                  鈴木啓太様

意識の置き方で違いがでることが分かった。また、全体性ということが
今までと違う感じで分かりました。                   60代男性

前へ歩こうとするだけで相手を押すことができること。部分を意識すると
力が発揮できないこと。自然体でいることの大切さを学びました。30代男性

一点にこだわらない。全体性を保つことが興味深かった。  50代男性

腰が痛い→姿勢が悪い→姿勢を良くしよう→腰に力が入る。という悪循環
にはまっていたので今日をキッカケにやり方を変えてみようと思います。
今日はありがとうございました。                    30代女性

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深く・・・|2008年4月19日

身体能力の高い人は、

深く考えない。

考え、
つまり思考は、過去の記憶・情報によって
働くものである。

だから、思考に頼ると
今の現状からどんどん離れてしまう。
心と身体がバラバラになる。

大事なのは「今」どうなっているかである。

そして彼、彼女たちは、
考えるのではなく、

深く洞察しているのだ。

それは感覚によって
注意深く観察するものである。

風が頬にあたる。
誰かが肩に手を置いている。

私たちはそれを認識(思考)することなく
知ることができる。

その時、心と体は一致するのだ。

心と体の一致を知るには?
    ↓
▼5月バランス講習会in東京-スペシャルゲスト編-

今回のゲストは甲野陽紀氏です。
陽紀氏は、武術家で研究家でもあられる、
甲野善紀師範のご子息でもあります。
独自の視点からより分かりやすく甲野式の
身体の動かし方をお伝えいただきます。
http://www.kablabo.com/blog/160.html

問題はどこに置く?|2008年4月 1日

【問題点やポイントから離れてみる】

人は「前」と思うだけで重心が変化する。

また、両方の手のひらを合わせ、
人指し指の腹を1?程度離す。
そこで「くっつけ」と思ってみる。
すると、あえてそうしなくても
人差し指はくっついてしまう。

そのぐらい人は繊細であり、意識しないところでも
運動を引き起こしている。

ボディバランスについて、
アドバイスや指導をさせて頂いて感じるのは、
往々にして、やっていること(運動)を
やりすぎることである。

つまり、二重の運動になっているのだ。

バランスをとるのに、バランスをとりすぎる。
力を出したいとき、力を入れすぎる。
スピードを出したいとき、出しすぎるのだ。

また、問題を問題としてしまい、
バランスを崩してしまう人も多い。

それらが「力み」となり、全体の運動に上手く
結びつかない。

問題点やポイントなど
良いにしろ、悪いにしろ注目しすぎると、
そこを中心にして全身が働いてしまう。

本来の目的から外れて、目的を達成させるための
ほんのキッカケだった問題やポイントが、いつの間に
か目的になってしまうのだ。

そこにはまったく違う目的の運動が表れていることに
気付かなくてはならない。
(形状は殆ど変わらないが。。。)

問題やポイントとは一番目の前に置いておきたいものだが、
それはもっと遠いところに置いておくことが大切である。

問題やポイントから近すぎれば、運動は小さくなり、
遠く離れるほど、運動は常に大きな視点で捉えることできる。


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