小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

メンタルバランス|2007年11月28日

●心のバランス   思考のバランスは、 パフォーマンスを 発揮する上で

とても重要な
pointとなる。

イチロー選手は
プレッシャーについて
このように語っていた。

「メンタルで
このプレッシャーには
打ち勝つことはできない」

これは、
メンタルが問題なのではなく
メンタルだけでは
問題があると言っているのだ。

ここからは
私の解説となる。

何故なら、
メンタルつまり、思考やイメージ、
感情などは

人間全体から
見たときは
一部の機能でしかないからだ。
一部の機能が
全体をまとめることはできない。
そして、一部の機能が
全体を知ることはできないのだ。

もちろん、大切な機能である。
人が何かをするとき
なくてはならないものである。

しかし、なんでも
過不足はバランスを崩すのだ。
これはバランスにおける
原理原則である。

人間のバランスを
崩しているものの
一番大きい要素は
一番身近な
この分部かもしれない。

少なくても
運動の面からみると
パフォーマンスの低下に
多いに貢献してくれる。
プレッシャーやストレスは
すべてこの機能が問題となる。

例えば、
鉛筆で真っ直ぐな線を書こうとしたら、
まず、どこからどこまで書くかを決める。

そのまま線を引けばより真っ直ぐな線を
引くことができる。

しかし、
線を途中で調整したり考えてしまうと
真っ直ぐには書けない(イメージ過多の状態)。

イメージとは「どこからどこまで書く」と
言うとことろでその役割をまっとうしている。

あとは体に任せてしまえばいい。

円を書くのも同じ。
決めたらそのまま書くことが
より円らしい円を書くコツなのだ。

(※試しにやってみてください)

思考やイメージは方向性を表してくれる。
方向性を表したら
それをどうにかするのではない。
あとは、それで行動すればいいのだ。

だから、
イメージを利用しようとすると、
逆効果になる人もいる。

それは思考の偏りが原因と言える。

イチロー選手は
その後、
メンタルについて
こう延べていた。

「精神的に負けても
それでも
打てる技術が
それを
乗り越えさせて
くれる」

イチロー選手らしい
言い方だが、
つまりは、
思考やイメージ過多は
問題であるということを
証明してくれている。

もちろん、
素晴らしい考え方や
イメージがある上での
話である。

思考力やイメージとは
行動が発生すれば
それはすでに伴って
いる訳だ。

それを更に意識するほど
働かせないことが
思考バランスを
保つ方法かもしれない。

人は実感をほしがってしまう。

しかし、過剰な実感は
同時にバランスを崩す原因と
なる。

心のバランスとは
体のバランスとフィフティフィフティ
(50:50)ではない。

心は全体の一部である。
体も全体の一部である。
そう考えると

バランスとは何か
少しずつ
感じることができてくる。


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力の制限|2007年11月16日

●緊張は制限をつくる。
 
過剰な
緊張は
パフォーマンスを
低下させる。

緊張させた分
力は
発揮できる。
のではななく、

緊張した分
力は
発揮できないのだ。

では、
緊張することが
悪いのか
というと、

そうではない。
緊張(筋肉)に
頼りすぎることに
問題がある。

なぜなら、
過剰な緊張は
力や動作を
制限して
しまい
能力が
発揮できなく
なるからだ。

例えば、
両腕に
力を
過剰に
いれて
少し重い
荷物を
持ってみる。
テーブルや椅子など・・・)

その感覚を
掴んだら、
今度は
力を抜き
※抜きすぎないように
同じ荷物を持って
みる。

すると、
力が入って
いない方が
楽であることが
分かるはずである。

緊張(制限)しない分、
より、体全体の
機能が働くのだ。

歩く時、
脚だけの
機能を使って
歩けば
窮屈になるのは
当然だが、
それと同じことである。

制限がなければ
体全体で楽に
歩くことができる。

過剰な緊張は
実感を伴う。
※やっている感じが強い。

緊張と弛緩が
適材適所に
働いている時は、
実感がない。

実感と無実感の
感覚を知ることで
力の概念が
変ってくる。


◆今日の実践
作為的に緊張
していたことを
やめてみる。
そして、
自然な
緊張と弛緩に
任せてみる。


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姿勢がパフォーマンスを生む 2|2007年9月22日

●姿勢は作らない
 

前回は
姿勢が
パフォーマンスを
生む
ということを
話をした。 →前回の「姿勢がパフォーマンスを生む 1」

姿勢の
質が
パフォーマンスに
影響するのは
当然なのだが、

あえて
姿勢を
作ることに
執着しないで
頂きたい。

姿勢を
作るという
行為自体、
運動の
質を
落としかねない
からだ。

姿勢が
崩れているのは
確かに
大きな
問題になるが、

普通に
していれば
姿勢は
できている
と言っても
いい。

姿勢は
大切だが、
それを
あえて
作り直す
というより、

完成している
姿勢の
状態を
崩さないで
おくことが
大事なのだ。
※固定ではなく、
安定状態。

様々な
人の姿勢を
見てきたが、

殆どは
瞬間的に
パフォーマンスに
眼を奪われ、
自分で
姿勢を
崩して
いるのが
現状なのだ。

それは
意識の
揺れ、
心の
揺れが
大きく関係している。


◆今日の実践

※今回は、姿勢を
作るという意識と
普通の状態を
大切にする感覚を
味わってみてください。

1、普通にたった状態で
片腕を前に水平に出す。
それを上下に振ってみる。
(その感じを味わう)

2、腕を下ろし
今度はわざと正しいと
思う姿勢を作ってみる。
同じように片腕を前に出す。
同じように振ってみる。

すると、
1の時と
感じ方が違うはずである。

3、もう一度、1と2を繰り返し
その感じの違いを感じる。

1とくらべて2の時は、
腕が重く感じるはずである。
単純ではあるが、
これが姿勢とパフォーマンスの
関係である。

どんな競技でも
姿勢は大切である。
もう一度見直してみて
実践してみる。


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姿勢がパフォーマンスを生む 1|2007年9月 9日

●姿勢とは何か。
 

「姿勢」と聞くと、
何をイメージするだろうか?

立ち方、
立ち姿を
イメージする
ヒトが多いと思う。

辞書で
意味を調べて
みると、

体の構え、
心の構え
とある。

姿勢とは、
すべてが
姿勢に現れる
ことを表す。

字体も
姿の勢いと
書くが、

姿勢から
その人の
勢いが
分かるのだ。

実は、
バランスの
面から見ても、
この姿勢が
整っているか
どうかで

次の動き(パフォーマンス)に
雲泥の差が
現れる。

また
機能的な
要素だけではなく、
心理的な
要素が
大きく関係する。

そして、
いくら
同じ形を
再現しても
パフォーマンスの
結果が
全く変わって
しまう
大きな原因の
1つなのだ。

では、
その姿勢を
知るには
どうしたら
いいだろうか?

それは
アンバランスを
感じてみること
である。

バランスのいい状態
を知るには、
その逆の
アンバランスを
知るしかない。

◆今日の実践
1、
普通にたった状態で
片腕を前に水平に出す。
それを上下に振ってみる。
(その感じを味わう)

2、腕を下ろし
今度は少し前傾姿勢をとる。
同じように片腕を前に出す。
同じように振ってみる。

すると、
1の時と
感じ方が違うはずである。

3、もう一度、1と2を繰り返し
その感じの違いを感じる。

1とくらべて2の時は、
腕が重く感じるはずである。
単純ではあるが、
これが姿勢とパフォーマンスの
関係である。

どんな競技でも
姿勢は大切である。
もう一度見直してみて
実践してみる。


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現場最前線|2007年9月 3日

●現場最前線で起こっていること
 

人は接触している分部に、
どうしても眼がいってしまう。

それは、
敏感な人間のサガである。

しかし、
それを知っていると
知らないとでは
大きな差となる。

例えば、
相手にチャージをするとき、
肩に意識がいく。

ボールを打つとき、
両腕に意識がいく。

サッカーボールを蹴るとき、
脚に意識がいく。

大事なのは
全体のバランスである。

接触部は
体の
数パーセントに満たない。

残りの90数パーセントの
バランスは見ているだろうか?

果たして、
そのとき
どこに眼を向けるべきだろうか?

体の数パーセントの部分か?
90数パーセントの分部か?
良く考えてみれば

一目瞭然である。

90数パーセントに
眼を向ければ、
現場の最前線での
出来事は
たいしたことではない
ことに気付く。

最前線の現場を
なんとかしたいのであれば、

90数パーセントの
ところで
起こっていることに
注目しなくてはならない。

◆今日の実践
接触部(数パーセント分部)を見ているときと
接触部(90数パーセント分部)を見たときの
パフォーマンスの違いを感じてみる。

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今に自分を置く|2007年8月 8日

●前後裁断(ぜんごさいだん)

  ※沢庵和尚の言葉 前の心を捨てられないこと。 今の心を残してしまうこと。 こうなってしまうと、 心が止まってしまう。 心を止めぬ方法のひとつとして 後先を考えないことが大事。 未来の自分、過去の自分、 いろんな自分がいる。 今この瞬間にだけ現実の自分がいる。 今この瞬間の自分が最高の能力を 発揮してくれる。

スランプとは|2007年7月 5日

●スランプとは認識の停止。 
 

すべては止まることがなく、常に進化・変化し続けている。
それが自然の掟である。

我々の身体も、
生き物も、
人間が創ったものも、
それを制御はできない。

しかし、唯一制御できるものがあるとすれば、
それは、我々の「認識」である。

認識・思考を停止させてしまったとき、
それは自然の流れに逆らう行為でもある。

そのとき、
心と体の弊害(アンバランス)が起きはじめる。

スランプとは何かが停止したことで起こる
信号である。

スランプを脱却したいのであれば、
変化することを受けて入れてみることだ。

人間の能力を阻害すのは何者でもなく
自分の認識であるのだから。

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不安・心配・恐怖の正体。|2007年6月30日

●不安と心配と恐怖の正体。 
 

腕がある人が、腕がどこになるか心配はしない。
呼吸ができる人は、呼吸ができるか心配はしない。
当たり前にできていることを、できないと心配することはない。

不安や心配や恐怖とは無いものに執着した時に発生するものだ。

もし、あそこでこうなれば…無理だな。
もし、こう来てこう来られたら…行くことができない。
もし…、もし…、もし…。
不安や心配や恐怖は消極性を生み出す。

それが重い扉となり、
自己の可能性を閉ざしてしまう。

言い換えると、
今に集中できていない証拠が心配や不安である。
今自分ができること、
今自分がやっていること、
今この瞬間に集中できていれば、
そこに心配や不安は現れない。
今に集中することと、不安は同時には
存在できないからだ。

これは長期的なものだけでもない。
たった1秒にも満たない時間の中でも
そういったことが瞬時に起こる。

瞬間的であってもその影響は計り知れない。
人間はとても精緻なものであると同時に
面倒な動物でもある。

言えることは、
不安や心配や恐怖はその瞬間の現実では
ないということだ。

現実で私たちが関与できることは、
今この瞬間という連続をまっとうすることである。

心配や不安を持って過ごした1日と
それを持たないで過ごした1日、
何か世の中が変わるだろうか?
自分の意思に関わらず、
相変わらずたんたんと一日は過ぎていくはずである。

そう考えると、不安や心配や恐怖と付き合う方法も
見えてくるだろう。

「未知とは可能性である」と誰かが言っていた。
確かにその通りかもしれない。
そこに付け加えるならば、
未知をそのまま未知としておけることが、
可能性を引き出す最善の方法では
ないだろうか。

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バランスを保つために|2007年6月28日

【今日のポイント】

●バランスが崩れる原因 

バランスが崩れるとは、
形が崩れることではない。
心が崩れることである。

結果を先に求める。
あせってしまう。
イライラする。
自分を見失う。
自己の能力以上を発揮しようとする。
消極的になる。
感情が爆発してしまう。
…etc

心があるべきところから外れた時、
バランス(体)が崩れるのだ。

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技か?心か?|2007年5月31日

【今日のポイント】

●技と心 


「技術的なものとメンタル面なものどちらが
大切ですか?」

そんな質問を度々うける。

答えは、どちらも大事で、どちらも大事ではない。
この中庸な感覚が大切である。

しかし、どちらかに偏ったとき思ったとおりのことや
それ以上のことができないことが多い。
逆にうまくいったときはどちらの条件も整っていた
はずである。

偏っているから悪いということではない。
大切なのは両方が大事であるということを
知っていること。

それだけで、安定感がでてくる。

技を求めている人は心を、
心を求めている人は技を。

外を見ている人は内を、
内を見ている人は外を。

そうやってバランスをとってみると
色々な発見があるはずだ。

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