小関アスリートバランス研究所

Kab Labo

バランスの力

心と体のバランスを保つ
(ほぼ)日刊語録


(マガジンID:0000211621) 登録無料 ※内容は変更する場合があります。ご了承下さい。

腰痛を治せる人は…|2007年5月24日

【今日のポイント】

●腰痛改善法 


先日、腰痛改善をテーマに講習会をおこなった。
大変好評だったので、また次回も開催したいと
思います。

現在、腰痛になっている人が1000万人〜3000万人とも
言われている(3000万人だと国民の1/3!)。

痛みを軽減させるためには、二つの方法があって、
1つは、痛みを直接和らげる方法。
つまり原因にアプローチする方法である。
そしてもう1つが、その痛みの原因を改善する方法。
つまり、根本にアプローチする方法である。

本当に直したいのであれば、両方をうまく活用するべき
であるが、常に根本部分に注目することが、
一番の近道である。

腰痛の80%以上は、普段の姿勢や動作のバランスの
崩れが引き起こす腰痛と言われている。
これを姿勢腰痛という。

だとすれば、
その悪い姿勢を改善すれば直るはずなのだが、
しかし、そのより正しい姿勢を指導できる人がいない。
その証拠に最近では若い人、子供までも腰痛になると
いう事態が起こっている。

自然な姿勢を指導できる人がいのだ。

ではどうしたらいいか?
実は、もっと身近に自然な姿勢を知っている人を
ご存知だろうか?

それは「私」。私とはこれを書いている私ではなく、
自分自身のことである。

より自然な姿勢を知っていて、改善できるのは、
自分自身しかいないのだ。
それにはそこまで導く人が必要だが、それが
できる人はとても少ないのが現状です
(そのためにも講習会活動をおこなっています)。

とにかく、
どれだけ自分自身に眼を向け、身体と対話できる
かが姿勢を変化させていく唯一の方法なのだ。

良い姿勢、悪い姿勢とは、我々人間が枠組みした
考え方であるから、それが自然な姿勢だとは
限らないので注意してほしい。

より自然な姿勢か、そうでないかを
知ることがもっとも大切である。

すると結果的に姿勢が原因だった部分は改善
されていくのです。

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自然な姿勢の発見には ボディバランスボード

子供から学ぶ能力開発。|2007年5月24日

【今日のポイント】

●1つの動作の認識を深める。  


子供は同じことを繰り返すのが好きだ。
同じことをしているようで、
実は、全く違うことをしている。

同じ動作に違う意味を発見しているのだ。
だから、毎回が新鮮なのだ。

しかし、大人からみるとよく飽きないなと
首を傾げてしまう。

だから、子供は驚異的な成長を遂げる。

大人(思考優先)になってくると、1つの動作、
物事、言葉から表面的なものだけ見て、
解った気持ちになってしまう。

何故なら、今までの経験で物事を
推測してしまうからだ。
もちろん、それが悪いわけではない。
しかし、それによって運動の可能性は
閉ざされていくのだ。

1つの運動から、
どれだけのものを発見しているだろうか。


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新しい能力の発見には ボディバランスボード

能力の発見|2007年4月25日

【今日のポイント】

●能力とは付け足すものではない。
   その存在を発見すること。 
 


バランス能力も、
みんながもともと持っている能力である。

床が滑って転びそうになった時、
貴方はとっさにバランスをとるはずだ。

誰かに急に押された時、
とっさにバランスを保とうするはずである。

それらは瞬間的な動きであり、
頭で考えてできる運動ではない。

それは単に練習したからできるのだろうか?

毎日バランスをとる練習をしないと
できない動作だろうか?

そうではない。

もともと人間が持っている能力である。

ライオンが狩の仕方を練習するだろうか?
チーターが走り方を練習しているだろうか?
本来人間も動物である。

それには付け足すという思考から、
発見する思考へと転換してかなければならない。

それだけで、能力は飛躍的に開発される。

我々には能力を作ることはできない。
「考える」能力を作ることはできない。
「見る」能力を作ることはできない。
「動く」能力を作ることはできない。
「バランス」能力を作ることはできない。
我々ができるのはその存在を発見することだけである。

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能力の発見には ボディバランスボード

実感と無実感のパフォーマンス|2007年4月23日

【今日のポイント】

●実感の落とし穴


バランスとは全体性である。
この全体性を崩したとき、能力の損失は相当なものである。

しかし、ここに気づいている人は本当に少なく、プロのアス
リートでさえ理解している人は少数である。

その全体性を崩す大きな原因のひとつが実感である。

実感とは身体の局部的な緊張であり、過剰な感覚であり、
バランスを崩す、余分な力である。

例えば、片腕を過剰に力を入れてみる。
そして、その腕で何かを押してみる。
すると、その力を入れた腕だけで押しているように感じる。
次に、力を抜いた状態で同じものを押してみる。
すると、感覚は薄くなるが、身体全体が働きはじめて、
押すのがとても楽になる。

簡単な実験だがこれだけ差がでるのだ。

常に身体のあちらこちらに力を入れている人がいるが、
こういう人はかなりもったいない。

実感とは力が入っている感じはするのだが、じっさいは能力の
半分も出せない。局部的な力しか表現ができないのだ。

バランスボードに乗れない人は、脚の力だけで何とか乗ろうとする。
これも局部の力であり、実感がある身体の使い方である。

いいパフォーマンスができたとき実感がないという選手は多い。
つまり、どうやったか理解できないと言っているのだ。

「ボールがあたった感じがない」
「攻撃した感じがない」
「いつのまにか相手が倒れていた」

このとき、実感として記憶が残っていないのは、局部的な力ではなく、
全体性が働いるからである。

ケガの多い人も実感に頼る人が多い。
ものが壊れるとき、どこかに支点(固定点)があり、その付近から破損する。

同じように、
過剰な実感とはこういった支点を作ることとも言える、
野球などボールを投げる運動などでは、肩や肘がケガをするのは
こういったことが原因となっている。
ボールに力が伝わらないのも、バッティングにパワーがないのも過剰な
実感が原因となっていることが大きい。

トレーニングを指導したある高校での話だが、部員が70名ほどの
野球部に故障者はほとんどいない(これは驚くべきことらしい)。

これは、そういった概念で身体の使い方を学んでいるからなのだが、
実感をなるべくもたないことを重視している。
バッティングしかできないグランドしかないのにも関わらず、
毎年成績も上昇し、今では県でもトップクラスの実力を持っている。
実感を持たないということは、同時に身体全体で運動を行っていると
いうことなのだ。

全体性を保つには、いかに
実感のない感覚で運動ができるか
ハイパフォーマンスを常に表現するために重要なことである。

実感とは局部的な表現であり、
無実感とは全体的な表現である。

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身体は「1」|2007年4月20日

【今日のポイント】


●区別がバランスを崩す。


人の身体は、頭、首、肩、胸、腹、腕、腰、尻、脚、足…etc  と 
様々な名称が付けられている。
もちろん、私たち人間が考えたものである。

名称として分けることはできるが、
運動として捉えた場合、同じように分けることができるだろうか?

動物達はわざわざ、自分の腕、自分の脚などと認識してはいない。
なぜなら、身体は1つであり、実際は分別できるものではないからだ。
身体の細胞1つ1つまで、すべて関連して存在しているのだ。

だから、名称として身体は分けられても、
動作、運動は分けることができない。

より質の高い運動、自然動作を求めるならば、
このことが前提になければならない。

片脚立ちをしてうまくバランスがとれない人は、
軸となる片脚だけでバランスをとろうとしてしまってる人が多い。
逆に楽にバランスを保てる人は、身体全体が片脚立ちという
運動に参加している。

私が講習会で言っている「全体性」とはこのことに大きく関係する。
動物の動きと人間の動きが違うのはここの感覚なのだ。

人は言葉を使ってコミュニケーションをとる。
だから、より深く共通認識を高めるために
言葉は細かくなっていったと言える。

それは別に悪いことでもないし、このお陰で文明が発達したのは
言うまでもない。

しかし、この分けたことで、人の動作はより不自然なものとなっている
のも現実なのだ。(本来の能力が発揮できない)

ほとんどの人が、
「腕を挙げてください」と要求しても腕しか動かない。
本来は腕を挙げる運動には脚までも連動しているのに。
「身体を捻ってください」と言っても、腰しか動かさない。
全体が協調していないのだ。
これでは、ケガをするのは当然である。

「腕」と名称をつけることで、その部分しか動かせないという
深層心理が働いてしまっているのだろう。
本来は腕という名称は後付けであるのにだ。

身体を細かく分けることで、動きを解説したり、説明することはできるし、
聞く方もなんとなく納得できる。
ただ、分けることが、本来の運動の原理から眼をそらして
しまった原因とも言える。
だから、肩は肩の動き、腕は腕の動き、手は手の動きと、
それぞれがバラバラの運動をしてしまうのだ。

結果的に局所に負担がかかり、ケガがしやすくなるのはもちろん、
本来の能力が発揮できなくなる。

でも、バラバラな動きばかりではない。
過剰な意識が働いていない場合、
私たちの何気ない動作には、その全体性が働いている。

歩く運動をみても、手と足と胴体がバラバラに動くことはない。
全身が協調して運動している。
だから、人生の殆どで歩くことが苦になることはないのだ。
スポーツをして体が辛くないだろうか?
局所が痛くなっていないだろうか?
分別することで動きがバラバラになり、このような現象が起きる。
パワー不足、スピード不足は全体性がない証拠である。

身体の名称は限りなく分別できるが、
身体や動作は本来1つなのだ。

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一の固定が万をも侵す|2007年4月13日

【今日のポイント】


●生きているかぎり、運動は止まらない。


運動が本当に静止するのは、死んだ時だけ。
ただ立っているだけでも人は全身が運動状態にあるのだ。
つねに運動状態であることが能力を発揮するためには重要である。

運動が静止するとは、体の一部でも固定してしまうことである。
緊張しすぎてもいけないし、弛緩しすぎても問題だ。
それは違和感として体が教えてくれる。

肩が張らないか、腰が疲れないか、首は凝っていないか?
そんなとき、どこかが運動停止状態になっているはずである。

力が発揮できない、
スピードがでない、
バランスが崩れている、
ケガをしやすい、

そんなことを少しでも感じるのなら、
どこか運動が静止している部分はないかチェックしてみるといい。
きっと解決の糸口が見つかるはずである。

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考えるな感じろ!|2007年4月12日

【今日のポイント】


●思考が判断を遅らせる


「考えるな感じろ」ブルスリーの名言である。

思考が判断を遅らせる。
指導者たちは「よく考えろ」とアドバイスをする。
しかし、さらにもう少し、深く説明してほしい。

実は、考えることで運動機能は低下することを知っているいるだろうか。
考えないでスポーツはできるか。と反論があるかもしれない。

確かに考えないとスポーツはできない。
ルール、チームプレー、戦略がある限り必要なことである。

大事なのは、どこで思考から身体に任せることができるか。である。
超一流のプレーヤーはそのことをよく理解している。
考える時と考えない時の使い分けがしっかりできている。

思考にいつまでも頼ってしまうことで、動きがワンテンポ遅くなり、
能力を半減させてしまう。

例えば、貴方の血を吸っている蚊を発見したとき、
瞬時に叩いているはずである。
このとき思考の入る隙間はない。

頭がかゆいと感じたとき、
すでに貴方の手は頭をかいているはずである。
このとき思考の入る余地はない。

「叩く」や「かく」といった根本的な判断はある。
しかし、それにあれこれと付け加えてしまうこと。
これが、ここでいう思考である。

自分でも気づかない判断と動作である。
ナチュラルな判断のみで動くこと。
これが、思考を介入させない動作である。
ナチュラルな判断は認識できない。
認識できた瞬間それは思考になってしまう。

運動においてこの感覚を掴むことが能力発揮のポイントとなる。

跳び箱が苦手な人は、運動するときにおいても、
思考を活動させている人である。
跳び箱が飛べる人は、飛べない人ほど考えていはいない。
運動を身体に任せることを知っているのだ。

どこで思考を手放すべきか、どこで身体に任せるべきか、
これが理解できてくると、力とスピードが驚くほど向上する。

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見えないところにヒントあり|2007年4月11日

【今日のポイント】


●見えないところにヒントあり


食べ物には栄養がある。ビタンミンC、ビタミンA、ビタミンB群...etc
これらの栄養素は重要である。
しかし、
ビタミンとかミネラルは(我々が発見した)栄養素のほんの一部でしかない。
その他、まだまだ発見されていない栄養素が沢山あり、それが複雑に
関係しあって総合的な栄養素として、我々が食しているのだ。

ほんの少し前まで、ビタミンやミネラルさえも発見されていなかった。
しかし、我々は食べ物は大切なものと知っていた。
理屈ではなく、身体で知っていたのだ。

言葉も同じことが言える。
言葉は、道具であることを忘れてはならない。
言葉を含めてまるごと全体を感じることが大切なのだ。
同じ言葉を聴いても話す人によってすべて違うと感じるのは、
言葉以外の要素が働いているからである。

自転車に初めて乗ったとき、いろんな人たちから適切なアドバイスを
もらった。
しかし、その通りにしてもなかなか乗れないのは、言葉では表現できない
沢山の運動要素があるからだ。
本を見て頭で理解しても実際にできないのは、そのためである。
その見えない要素を感じるには、動いて感覚で学ぶことである。

それしかない。

頭で理解できるものは、ほんの一部でしかない。
感覚のいい人とは、見えない要素を感じることができる人である。
それは、
見えないものかもしれないが、必ず存在するものである。

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運動活動停止状態|2007年3月23日

【今日のポイント】


●止まっているところが原因


運動している時、止まっている部分はないだろうか?
つまり、運動が停止している箇所のことだ。

停止するとはどういうことかというと、活動していないことである。
具体的には、
極端に緊張しているか、極端に弛緩しているかである。

ここで大事なのは、
動かないことも停止だが、過剰に運動することも
結果的には同じであるということだ。

これらの状態を、運動活動停止状態という。

よーく観察してみると、ここからバランスが崩れている
ことに気づかなくてはならない。

身体の一部がニュートラル状態でなければ、全体的にも
ニュートラルポジションを知ることはできない。

何か上手く行かない動きや技があるのであれば、
自分の身体の運動停止パーツを探してみると、
キッカケが掴めるだろう。


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見方を変えて世界を変える。|2007年3月21日

【今日のポイント】


●目線を変えてみる。


目線が変わるだけで、呼吸が変わる。
目線が変わるだけで、視覚が変わる。
目線が変わるだけで、姿勢が変わる。
目線が変わるだけで、心が変わる。
目線が変わるだけで、自分が見える。


下ではなく、上でもなく、
楽に正面を向くことで、今までの自分の状態を
知ることができる。
そして、ニュートラルな自分に戻してくれる。
きっと、スッキリすがすがしい気持ちになるはずだ。

目線を変えることで、心と体のバランスが整ってくる。


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